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奥様は×××




だが…ここで一つの問題が…。

俺は目の前に置かれた野菜炒めを箸で摘んだ。

奥様は結婚してから料理を頑張っている。
最近はお米を研げるようになったし、生卵を電子レンジに入れることも無くなった。
そして、素晴らしい事に野菜を炒める事が出来るようになったんだ!素敵過ぎる成長だ。

お察しのとおり、問題はその野菜炒め…な訳だが…。
結婚してただいま3ヶ月。奥様が野菜炒めを作れるようになったのが1ヶ月前。
つまり、あれだ。晩御飯のおかずが『野菜炒め』ってのが1ヶ月続いていると言うわけです、はい。

人間と言うものはどれ程好きな料理があってもそれを一生食べ続けることは出来ない。高級料理ばっかり食べてたら、庶民の味を試したくなる訳だし。

まぁ、要は野菜炒めに飽きたと言う事だ。

しかし、そんなことは口が裂けても絶対に言えない。
だってホラ。今だって奥様はぶつくさ文句を言いながらもチラチラ俺を見てる。
俺の反応を気にしてるんだ。しかも見ろよ、また指に絆創膏が増えてる!!あぁ、いじらしい。

可愛すぎる奥様の手料理を食えるだけで俺は幸せだ。

パクッ

「んまぁっ!!また腕上げたんじゃないか??やべぇ、この美味さなら毎晩いける!!」

更に飯を掻き込んでご飯がススムぜアピール。
良かった。今日のキャベツは半生じゃない。本当に腕が上がってるな。

「フン、黙って食えよ」

奥様はそっぽを向いて冷たい言葉を発しながらも、その頬が赤くなっている事を俺は見逃さなかった。

あぁあ!!可愛い!!!!





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