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犬馬の心







「何がだよ」

「さっきの3人だよ」

「知らねぇよ」

イラつく。アホらしくて話しになんねーよ。
『兄貴』だと?俺が何のためにこんなクソつまんねー所に来たと思ってんだよ。何のために東を裏切ってまで・・・。
・・・なんて思った所でアイツらに俺の事情なんて分かるわけがない。それを頭では理解していてもどうしてもイラついてしまう。
こんなのほぼ理不尽ギレだ。

「ダチ作るチャンスだぞ?」

「別に。俺はお前がいれば良いんだよ」

「…犬真…」

「あ?」

呟いたようなタケルの声に何事かと思わず足を止めて振り向く。タケルの顔はなんだか暗くなっていた。

「犬真…」

「なん…だよ」

「ごめん、俺もお前の事は好きだけど、やっぱり建明さんが一番なんだ。許してくれ!!!」

「は????」

「折角の告白だけど、ごめんな。でもお前とは友達だから」

タケルは早口で巻くし立てると必死な形相で俺の肩を掴む。

「さっきからなんだよ。うぜぇな」

告白って何言ってんだ。


………?



――俺はお前がいれば良いんだよ――



「おえぇえええッ!!!」






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あきゅろす。
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