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犬馬の心
1華の生徒会・・・?




書記こと吉住守side→



(また…アイツに会えるかな…)

思い出されるのはあの逞しい腕、広い胸板、鋭い目………

「…る!守!!」

「ふえっ!?!?」

ぼぉっとしていた俺は鼻先にまで人の顔が近づいていた事に気付かなかった。おかげで変な声を出してう始末。

「ふえっ!?じゃないよぉ。今は会議中なんだよぉ」

ぷくぅっとほっぺたを膨らます、その人は同じく2年の雨塚透(アマミヤ トオル)。会計を担当している。
日本人離れした美しいブロンドの髪と淡い水色の瞳はフランス人の母から受け継いだ物だとか。

(そうだ…。今は会議中だった…)

透は俺から離れると同じく会計であり、恋人の森本剛(モリモト ゴウ)先輩の元へ駆け寄った。

「透、守をいじめちゃだめだよ」

「だってぇ、剛ちゃん。守のやつさあ、昨日資料室から帰ってきてずぅっとあんな感じなんだよぉ?」

透は剛先輩の膝に座り、首に手を回すと甘える様な猫なで声を出す。その透の頭を優しく撫でる剛先輩。

「早く始めようぜ」

ダルそうにそう言い放ったのは中央のデスクに座る生徒会長の黒池龍也(クロイケ リュウヤ)先輩。
自身の雰囲気にとても似合っているゴテゴテとした指輪を嵌めた手で、面倒くさそうに資料をパラパラと捲っている。

そんな会長を副会長の石井貴一先輩が眼鏡のレンズ越しに一瞥し、静かに口を開いた。

「貴方が中々来ないからですよ」




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あきゅろす。
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