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温かくて



壱side→



制服に着替えようと教室に行った。
教室の電気を付けると微かに暗くなっていた外が余計暗く見える。



はあー…。
本当に写メ撮られてなくて良かった。



安心したらどっと疲れが出てきた。


「…この教室からグラウンド十分見えるじゃん」


外の空気を吸いたくて窓を開けて外を見るとグラウンド全体が見渡せた。


「たひかひ!」


春はもぐもぐとドーナツを食べながら答えたからちゃんと言えてない。


「花火見んのここで良くね?堤にメールしとくか」


「うん」


窓の外から視線を外して春を見ると口の周りにドーナツが付いてる。
人差し指で口の周りを払ってやった。


「美味い?」


「うんっ!あ、壱写メまだ撮ってねーよ」


「あぁ。撮るか」


腕を伸ばし携帯を出来るだけ遠ざけた。


「春、もうちょいこっち来て」


「入る?あ、猫耳もちゃんと写せよ?」


ニッて笑う春。

可愛い。


片手で春を抱き寄せた。
俺ってば結構狡いかも。
写メ撮るって事にかこつけて春に触れてる。


「撮るぞ」


パシャ


「ん。ちゃんと猫耳も入ってる」


「ばっちりだな!俺の携帯に送っといて」


春が携帯をのぞき込んできたから微かに猫耳が顔に当たった。


くすぐってえ。





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あきゅろす。
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