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その他
君ラブ

現在の私のイライラは最高潮に達している。


理由はあいつだ。


いつも無駄に愛を叫んでくるあいつが女と歩っていた。


うるさい奴がついて来なくていいことだし、変な喧嘩に巻き込まれないこともいいことだ。


別にあいつなんてどうだっていい。


巨乳と歩いてたことだって別に……。



イライラしている自分はなんなんだろう。


わけがわからない。


結果、私はあいつにイライラをぶつけることにした。


「いーざーやー!!!」


「ああ、捺祈。君、だんだん静ちゃんに似てきたよ。」


「それはどうも。」


私はそっけなく返事をした。


臨也はそんな不機嫌な私に目ざとく気づいた。



「君はどうして不機嫌なのかなぁ?」


どうしてって…


「あんたが悪いんだーー!!!!!」


言うと同時におもいっきり殴ってやろうとしたが軽くかわされた。


(身軽なやつめ…)


「お願い臨也。殴らせて。」


「それは無理だよ。捺祈ラブな俺は君に殴られても反攻できないからね。」

………。
何が捺祈ラブだ!!

こんの…


「女タラシが!!!!」


最後のほうは大声で叫んでいた。


臨也は意味がわからないといった様子で肩をすくめていた。


「君が怒っているのはもしかして俺に対してのヤキモチなのかな?」


「なっ!誰が!!」


私の顔は熱をもった。見なくてもわかる…多分真っ赤になってるはずだ。


「わかりやすいなぁ。捺祈は。」


ニコニコと笑いながら臨也は私に近づき耳元で囁いた。




「無駄な心配だよ。」




私は耳にまで熱をもつのを感じた。


私は何も言い返せず彼が勝ち誇ったように笑っているのを睨むことしかできなかった。




【君ラブ】




(「捺祈は心配性だなぁ。」)

(「べ・別に心配してないし!!」)

(「ツンデレなところもかわいいよね。俺ラブなところも。」)

(……こいつは。)

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