小説4
白鷹の娼団*
「死なせない…自害など許さない。お前の死に様は俺が決める。」
朧気な瞳を上げさせ、目を奪う。
グリフィスは獲物にとどめを刺す猛禽のような目で、硬直するガッツにかまわず、片足を抱え上げ、その身体を貫いた。
「―ッ!―ぅうッ―んうう゛ーー!!」
熱く猛った肉棒が、ガッツの肉壁を無惨に犯していく。
無理やり最奥を押し開いて、引きずるように抜き出し、所有痕を刻むように、また容赦なく楔を奥へ叩き突きつけた。
その精神も身体も、暴君が蹂躙するように数度突いて嬲ってやる。
そして、徐々に緩やかな動きへかえ、身体へ愛撫を施していった。
狙ったとおり、硬直していた身体は、恐怖と痛みから逃げるように愛撫を素直に受け入れ出す。
一度痛めつけられた魂へ、さらなる痛みと恐怖、そして快楽を植え付けていく。
貪欲な独占欲を滲ませた残虐な笑みを浮かべ、グリフィスは涙を流しながら耐えるガッツの頬を美味しそうに舐め上げた。
「――ぁ、あ、くん…ッん」
胸の肉芽を舌で転がしながら、またたってきた性器を扱き上げる。
快楽にピクンと震えた所を狙ってグッ、グッと中を抉ると、その度切ない声を上げながら涙を零した。
他者に屈することを何よりも厭うこの美獣が、涙を零しながら男に組み敷かれている様は例えようもないほど蹂躙欲をあおる。
男なら誰でも、この頑強な目を快楽でドロドロにして自分に縋らせてみたくなるだろう。
探り出した、中の良いところを、狙って突き上げる。
先ほどのように、強く中を抉ったが、痛みに身体を震わせる事はなかった。
容赦なく、激しい挿入が繰り返される。
「ふぁ…ぁく、んぁあ゛!」
中をグチャグチャに掻き回して、性器を扱き上げる。
ショックと快楽に、半分正気が飛んでいるようで、突き上げると泣きそうな悲鳴を何度ももらし続けた。
口腔に入れていた指も、舌に絡ませクチュクチュとかき混ぜながら引き抜く。
トロリと口を開けて、舌を出していた所を唇でふさいだ。
荒々しく口腔を嬲り、舌を絡めて蹂躙しながら根本まで埋めた肉でさらに中を犯しつくす。
両足を上に抱え上げ、パン!と音がするほど突き上げた。
すると両足につけられた鎖がピンッと延びて、上にせり上がった身体を引き戻す。
ベッド脇に繋がれた鎖に両足を引かれ、どれだけ上に突かれても、身体を逃がすことができなかった。
「ぁああッ―ひぁ…ぁ、あ―ゃぁあ゛!ゃ、だ…くんッンッ!」
絶頂が近いのか、ガッツが身体をガクガクと震わせ、弓のように背をそらせた。
ほとんど理性が失せた小さな子供のような目でガッツが縋るようにグリフィスを見上げる。
グリフィスはそれを待ちかねたかのように愉悦を滲ませ、両手で抱き込むようにガッツの頭を優しく引き寄せた。
いつの間にか外されていた手枷から逃れ、ガッツが目の前の身体に縋る。
たとえグリフィスが何者で、自分が誰に何をされているのか、誰に縋っているのか分かっていなくとも、それで良いのだ。
「ッぁあ゛―ィァアッ…あぁああ゛ッ!!」
グリフィスは、目の前の身体を抱きながら、押さえつけた双丘へ雄を容赦なく打ち付け、達した絶頂に震えるガッツの最奥へ勢いよく精液をこすり付けた。
獣のような強靱さも荒々しさも、そして濁流の中で引き出した、根本的な弱さや儚さも、全てグリフィスはこのに手に、手に入れたのだった。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!