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小説2
黒翼塔の王冠*


元は友であり唯一無二の親友だった。
しかし、ヤツは闇に堕ち、異形共の覇王となって俺が愛した女を犯した。女は俺との子をすでに宿していた。
しかし、ヤツは魔空間から現世へ戻るため、生身のまだ生まれぬ赤子の肉をかりるために女を犯し、己の性をその赤子に宿したのだ。

俺と俺が愛した女の血肉をかりて現世に再び生まれ堕ちた魔物の王は今、俺を愛おしげに上から見下ろしていた。


負の底から沸く怨嗟の炎を瞳に踊らせながら、血のような憎悪がジェムの内側を焦がしていた。
非道の限りを尽くすには飽きたらず、今こうしてまたこの悪魔はジェムを組み敷きその屈辱を高みから見物しているのだ。
「―っくそ…殺し、てやる…ころっ―してやる…!」
憎しみなどと生やさしいものではない、殺すだけでは許せない。断罪し、打ち据えて地に顔を押しつけ無惨に喰い殺された仲間達の墓に首をつるしてやりたかった。

「……ふふ。指の先も満足に動かせないくせに、余裕だねジェム」


ルーファは心底嬉しそうに笑いながら指をスッ、と動かした。
「なっ…!――ぁ、あ、ゃめろ!」
己の体を這う触手の動きが変わったのだ。それまで四肢を縛り上げ、痛みや苦悶しか感じなかった触手の感触が、肌を愛撫するようになで回し、悪寒に近い感覚が徐々に全身を震わせる。
大小の触手が幾本も、両胸の小さな突起をやんわりと揉み潰しだしたのだ。
小さい粒をこすり、そしてジェムの性器にまで触手を、絡ませていく。先ほどまで反応すらしなかった自身を巧妙にスき、生ぬるい肉の壁で包むように愛撫された。

必死にその刺激をやり過ごしていると、突然触手たちの先端が盛り上がるようにふくらんでいく。そのおぞましさに寒気がした。
先端の、突起で皺だらけだったそこがパンパンにふくれた後、いきなりブチュゥッ!と音を立ててヌルついた白い液を勢いよく吐き出し始めたのだ。
それは胸や性器を重点的にぬらしていき、あろう事か四つん這いに突きだしていた尻の割れ目にまでジュブジュブと大量にかけてきた。


「ぅあ…!?なんだッ―これは!」
体中いたる所を液まみれにされ、ヌメりをおびた突起だらけの触手が胸を揉みしだく。
先ほどから反応し始めていた性器が立ち上がっていった。





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あきゅろす。
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