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小説2
黒翼塔の王冠*

ピチャ…クチュッ、と淫猥な音が部屋に鳴り響く。
「ふふ…かわいいなぁ。ルーファス様が夢中になるのもよくわかる。その芯の強い目を快楽に堕としてプライドや理性をゆっっくり剥ぎ取った後、グチャグチャにしてやりたい。僕なら卑猥な言葉をたくさん教え込んで自分から尻を突きだすような最高の肉奴隷にしてやるのに」
フランはウットリとした声で言いながら、グチュッ!と大きく立ち上がった性器の先端を舌でこね回した。
「っ…ぁ、あ!」
敏感な性器の先端を玩ばれ、ジェムの体が跳ねる。震えるそれの裏筋を舐め上げ、舌先で先端のくびれた部分を舐められると無意識に熱い吐息が零れた。

「ん…本当は、百の魔がかわるがわる直接性器を挿入して中で射精する方が確実なんですけどね。けれど今回は、こういった粘膜同士の接触を使ってジェム様に魔物の体液を吸収していただくことになりました…」
フランがどこか楽しそうに説明する間にも濡れた音は止まらず鳴り響く。
「っ、体液を…きゅぅ、しゅう?」
「はい。少量にはなりますが、皮膚(ひふ)からでも体液同士の交わりは可能です。特に魔物の体液は、他の生き物への浸透率が高いですから」

―――綺麗なモノは汚れやすく濁りやすいでしょう?

鈴を転がすような愛らしい声で言われたその台詞は、ジェムの心を酷く凍てつかせた。
しかしフランは、そんなジェムにかまわず、また胸のポケットから何かを取り出した。

「ジェム様、今日はとても大事な日なので、プレゼントを持ってきたんです」
フランが取り出したのは、小さな凹凸(おうとつ)があり細長く、先端も側面もツルツルした棒だった。
ただそれだけなのに、フランが浮かべる楽しそうな笑顔がそれをとても不気味なモノに見えさせた。
「なんだ、…そのッ‥棒は」
「ふふ…これはね、入れるんですよ」
ここにね、と言ってフランはジェムの性器の先端を、棒で軽く突いた。

「ッ!!?―何言ってる!そんなものっ、入るわけが―ッア」
フランが何かしたのか、いきなり一本の触手が性器へ液をたっぷりと吹きかけた。
「ルーファス様が使っていた体を楽にする薬ですよ…やっぱりいきなりだと痛いですからね」
そう言って、ジェムの先端を両手で開くようにフランが広げると、もともと熱くなっていた尿道口がヒクヒクと開きながら先走りをプクッと溢れさせた。
即効性の薬が急速に熱を帯びて性器を包んでいく。
「ぅそだ、ほんとにッ‥入る訳がない―ぃやだ」
固形物を、冷たい金属を性器に入れるだなんて考えただけでゾッとする。
フランは真っ青なジェムの恐怖をさらに煽るように、細い棒を見せつけながらぺろりと舐め上げた。
そして、性器にかけた薬を、棒にもたっぷり触手にかけさせる。
「とても固くなってきましたね。これなら入れやすいですよ」
「ゃめ―ゃあッめ!こわれるッ…ぃやだ!」
フランが、片手で性器を固定し、細長く冷たいそれの先端を、尿道口に押しあててくる。
「――ッひぅ!」
狭い尿道の粘膜が、ツプと冷たい金属で徐々に押し広げられる。
「あぁ…ほらジェム様見て。入っていきますよ」
無理やり入れられる感覚に、体が足の先まで引きつって硬直する。
なんの異物も知らなかった狭い粘膜が、初めての冷たく固い侵略者を排除しようとやたらとヒクついて震えているのがわかる。
しかし、無情にも押さえつけられた性器の中へ、それはどんどん挿入されていった。
(ぃやだ、ぃやだ、やめろ)
キッチリと閉じた狭い粘膜が割り開かれ引きつる鈍い痛みに冷や汗が滲み、奥歯が震え出す。
金属の冷たさや重たさは、侵略者の無情さににてどこまでも残酷だ。
とうとう最奥まで、それは挿入された。
「ここは初めてですよねジェム様。はじめは辛いかと思いますが、ここも慣らしておかないと先々大変ですので」
魔物は尿道から体液の挿入をおこなう者も多いので、今日はここをたくさん使いますよ、とフランが何か言っていたが、ジェムにはほとんど理解できなかった。

しようとしても頭が働かない。棒は、性器を深く貫いたままなのだ。



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あきゅろす。
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