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小説2
黒翼塔の王冠*

ルーファは律動を一変させ、大きく腰を引き、勢いよく中を犯し始めた。
後ろから体重をかけ、早い突き上げで獣のように貫かれる。
「あ゛あ゛ぁッ!?なか…お、く…に!」
長大な雄で、奥をゴツゴツ突かれて体がガクガクと揺すられた。

処女アナルの締め付けを楽しみながら、ルーファは至福の愉悦に唇を舐める。
中を満たしていた催淫薬が激しい律動に泡立ち、グジュグジュと淫猥な音をたててジェムの太股を流れていった。
「あ、あ、ぁあっ!ァア゛…ぬぃっ…て―ヌぃ…ぇえ!―ゃらッ…」
ジェムがその激しさに怯え、快楽に泣きながら子供のように抜いて、と繰り返してくる。
フルフルと首をふる幼い仕草にルーファは興奮し、いっそう腰を激しくたたきつけ、尻の肉をパンパンと叩いてやる。
背後からの体位は、赤黒い己の肉棒が相手のアナルにズッポリのみ込まれていく様がよく見え卑猥だ。
獣のような挿入も、相手を無理矢理蹂躙し組み伏せる、征服感が最高に満たされる。
特に今、抱いている相手が代理ではなくジェム本人だというのが、ルーファにこの上ないほど強い愛情と加虐心を沸き立たせた。
「ジェム…男に犯されて感じてるんだろう?」
ジェムがブンブンと首を振って、違う、違う、と繰り返す。
否定するジェムの尻を、咎(とが)めるようにパン!と打ち付け、悲鳴をあげさせた。
「嘘だな…ほら。前がいきり立ってる」
ジェムの前は、縛られながらジュルジュル触手に吸い付かれ、触っただけで達しそうなほど濡れそぼっていた。

「俺に犯されて気持ちいいと言ってみろ。もっとグチャグチャ突かれたいと」
卑猥な淫語を強要され、頭の隅が焼き切れそうだった。
屈辱的な言葉に燻る憎悪が煽られる。快楽に飛んでいた意識が憎しみに駆られ、一瞬戻ってくる。
ジェムは快楽に濡れた体を丸め、目だけを手負いの獣のように尖らせた。
ルーファはその目を待ちかねたように見つめかえす。
喜悦が極まって、笑い出しそうだった。
昔から他の誰よりも勝り、優れ、誰もが羨望する中、唯一ジェムだけがルーファをこんな目で見てきた。
挑み、戦い、何度でも噛みついて来る、唯一自分と対等の友だったのだ。
だから、愛おしみ、立った一人だけ心から欲した。
人間の時分から、いけないと禁じながらも常に願ってきた。

その目を屈服させ、羞恥と屈辱に染め上げてみたいと…


「言わないと…このまま中に出すぞ」
ルーファは残酷に、ジェムの最も忌んでいるであろうことを囁いた。
案の定、ルーファの言葉にジェムが激しく身震いした。
「ッ!?…ぃ、やだ、、中はやめ、、、てくれ!」
ジェムがおぞましさに震え、ギリリッと奥歯を噛みしめる。
外道に犯され淫奴に堕とされていく。
「じゃぁ言うんだ、ほら…」
せかすように何度もゆるく、パン!と打ち付けられる。
そのつど、嗚咽のように声を詰まらせながら、ジェムは声を絞り出した。
「…くん―るー…ふぁに、犯さ、れ…て、きも、ち―ィィ…っひく…いぃ、からッ…」

ジェムは失望感と羞恥に淫語をとぎれさせ、もう言えないと、蚊の鳴くような声で哀願し、何度も抜いてくれとルーファに請うた。

しかし、ルーファはそんなジェムを変わらず嬉しそうに、愛おしそうに見つめてくる。
その魅惑的な唇が、至上の声音で優しく…囁いた。

「駄目だよジェム……お仕置きだ」


先ほどよりさらに激しい律動が、ジェムの中で暴れ狂う。
ジェムは、背後からのしかかられ、男を中に受け入れて、グジュグジュ出し入れされる感触に喘ぎながら、嗚咽をもらし続けた。どんなに逃げても、何度も何度も激しく中のしこりを狙われるのだ。
縛られた性器は紅く腫れ上がり、イきたくてイきたくて狂いそうになる。
ギリギリまで引き抜かれた後、一気に最奥まで後ろからパンパン突き上げられ、ゴリゴリとでかく固い亀頭に前立腺を突かれた。
何度も繰り返されると、煉獄のような快楽に涙で前が見えない。口から溢れた唾液がトロリと糸を引いて床へ零れた。
「ジェム…ジェム…」
後ろから貫きながら、ルーファが甘く獰猛にジェムの名をよぶ。
爆発しそうなほど固く脈打つ怒張が間近に迫った絶頂を告げている。
己のトロトロにとろけた性器も激しくすかれてたまらなかった。
「―ふっ…う゛」

「ジェム…中に出すぞ」

「っ―だっ、めッ―ダメ…ゃ、中はぃや゛だッ―!」
逃げようとする腰と肩を後ろから掴み、ググッと引き寄せられる。
中の一番敏感なしこりを今までにないほど強く深く、抉(えぐ)られた。
「あぁぁ゛!!ヒクッ、あぁ…や、だぁ…や゛あぁぁーー!!」
ガンガン突かれながらそこに押しつけるようにドピュッッ!!と精子をかけられ、すぎる絶頂の渦に飲まれながらジェムは解放された性器から射精したのだった。


ルーファは失神したジェムを仰向ける。

そして唇に、初めて口づけた。



これでお前は俺のものだ――永遠に――




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