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「不便かもしれないけど、私はそうは思いませんよ?みんな優しいし…でもひとつだけ言うなら"歌を歌えないこと"かな…」

と滑るようにペンを走らせて彼女は俺に答えてくれた。

「歌…?」

こくん、と彼女は頭を上下にゆっくりと振りうなずいた。

そのときの顔は過去を懐かしむような、もう戻れないあの頃の自分を見つめるような、遠い、遠い悲しい目をしていたんだ―…






あきゅろす。
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