『人間工場』BL編A

 包茎処置がされているゾーンから離れ、元のルートにもどりながらジル・ドレイクが工場長に質問する。
「もしも……別の『人間工場』で作られている女性にしか興味を示さず、女性を恋愛対象にしている女の製造人間と、ここで作られている男を合わせて強制的に抱擁させたら……どうなるんだ?」
「おそらく、男女両方が強い嫌悪感を抱くでしょう」
強制的にセックスをさせてみたら?」
発狂してしまうかも知れません」
「やっぱり、男同士で愛を確かめさせた方が無難か」
「製作人間の中で、状態を確認したい男がいましたら外に出しますが」
「そうだな」

 歩きながら吟味を続けていたジル・ドレイクは、一人の製作人間のカプセル前で立ち止まる。
 カプセルの中に浮かんでいるのは、それほど体毛は濃くない男だった──陰毛も薄っすらと生えている程度だった。
 カプセルの台座には【水樹・18歳】と書かれた、プレートがハメ込まれていた。
「水樹か、この男にしよう……相手をさせる男は」
 ジル・ドレイクは水樹の向かい側のカプセルに入っている男を指差す。
「あの男でいい……二人を覚醒させて、オレが待機している部屋に連れてきてくれ」

 数十分後……工場長に連れられて全裸の男が二人、ジル・ドレイクがコーヒーを味わっている部屋へとやって来た。
「来たか」
 ジル・ドレイクは、裸で並び立つ水樹と水樹の相手をさせる男の裸体を接視した。
「二人とも健康そうな肉体だな……この二人は、オレの命令にも従うのか?」
「はい、何の疑いも持たずに従順に指示に従います」
「そうか、後はオレが二人に命令する」
 人間工場の工場長は、一礼すると部屋を出て行った。
「さてと……楽しませてもらうとするか」
 ジル・ドレイクは二人の男の裸体を撫で回す……男色悪魔に体を撫で回されても、水樹ともう一人の男は無抵抗でジル・ドレイクの弄びを受け入れていた。
 撫で回し終わった男色悪魔が、裸の二人の男に命令する。
向かい合って互いの裸体を観賞しろ
 水樹と男が至近距離で向き合う、やがて二人の肉体に変化が起こりはじめる。
 チ●ポが、急激に勃起をはじめ固くなっていく。
 先端の尿道口から透明な体液が染み出てくると、水樹の方は顔を赤らめ、興奮してきたような息づかいをする。
「はぁはぁはぁはぁ」
 水樹の乳首は固く勃起していた。肉体の変化を見てジル・ドレイクが言った。
「正常な男の反応だ……そろそろ、水樹にやらせてみるか。水樹、目の前にいる男のモノを口で愛撫しろ……フェラチオをするんだ
 男の前に膝立ちした水樹は、ためらいも無く男のモノをしゃぶりはじめた。
「んんっ……ぺちゃぺちゃ……はぁはぁ……んんんっ」



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