攻めを催眠状態にしてA


 ボクが思いついた復讐は……かなり、困難で複雑で、成功するかはわからない方法だった。

(第三者の協力は仰げないから……こんな方法しか、復讐というよりは制裁だけれど)

 ボクが考えた拓巳への制裁はこうだ……ボクがボク自身に自己催眠をかけて、今まで通り拓巳の催眠にかかっている時に、反対に拓巳に催眠を掛けてボクの思い通りに、『攻め役』の拓巳を操る……と、いう方法だった。

 本当に、こんなややこしいコトができるのか……半信半偽だけど、今は試してみるしかない。

(もし、成功したらどっちがどっちに催眠をかけているのか、わからなくなるけれど?)

 ボクは催眠関連の書籍を読み漁り、自己流の催眠暗示を自分に施した……計画が上手くいくと信じて。


 数日後……ボクは放課後の教室で我に返った。

(もしかして、これがボクの記憶が飛んでいる空白の時間?)

 ボクには時々、記憶が喪失している数時間が生活の中に存在していた。

 それは放課後だったり休日だったりした……そして、その時は決まって。拓巳の存在があった。 拓巳に誰もいない教室に呼び出され、拓巳の目を見つめているうちに記憶が飛んで気がついたら、一人で校門近くを股間の膨らみをズボンの上から触りながら歩いていたり。

 休日に自分の部屋にいる時に携帯電話に拓巳からの着信があって……電話で拓巳の声を聞いた先の記憶が、いきなり飛んで公園のベンチに胸を露出させた乱れた姿でボケッと座っていたコトもあった。

 そして、今日のボクは教室で全裸になって、机にしがみついた格好で誰かからア●ルを突かれていた。抜き挿しされている感覚に、不思議と違和感はなかった。

(これが今まで、ボクの身に起こっていたコト?)

 ボクは振り返って、ボクの蕾に太いモノを突き入れて、荒々しい息づかいで前後に腰を動かしている人物を確認する。

 そこには、裸でボクを犯す拓巳がいた。

「や、やっぱりボクは拓巳のオモチャにされて……あぁぁぁッ!?」

 ボクは、自分のチ●ポが開発されている快感をこの時初めて知った。

 ボクは生まれて初めての、アナルセックスの快感に耐えながら。拓巳にボクの催眠が掛かっているのかの確認をする。

「拓巳!! ストップ! 止まって!」

 ボクの言葉を耳にした拓巳の腰が、ピタッと停止する。

 拓巳は、ボクの催眠にかかっていた。

 ボクは、拓巳のチ●ポを、ア●ルから引き抜く。『攻めを催眠で操る』ボクの制裁がはじまった。

 ボクは拓巳に、質問してみた。

「拓巳は、いつもボクを催眠状態にして、こんなコトして楽しんでいたの?」

 拓巳が虚ろな目で、ボクの質問に答える。

「いつも……していた……水樹とセックス……」

「どうして、こんなコトをしたの……ひどいよ、勝手に開発して『受け』に変えるなんて」

「水樹が……好きだから

 ボクは拓巳の言葉を聞いて、キュンとする……そうだったのか。

 ここからはボクが、拓巳を操って楽しむ番だ。

「拓巳、いつもどんな風にボクとエッチな行為をしているの? どんなコトしているの?」

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あきゅろす。
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