受胎BLAラスト

 翌日、拓巳は水樹の家へ赴いた。
 家のドアチャイムを鳴らすと、水樹はすぐにドアを開けて顔を覗かせた。
「あっ、拓巳……いらっしゃい」
 ドアを開けた水樹の後ろには、オープンカフェ席で見た男性が立っていた。拓巳が訝る表情を押さえながら水樹に質問する。
「その後ろに立っている男性は?」
「オレの親戚の那智お兄ちゃん。お兄ちゃん、この人が今度、オレと男同士で結婚する拓巳だよ」
 那智が言った。
「君が拓巳か、水樹を頼む幸せにしてやってくれ」
 自分の勘違いだとわかって安堵する拓巳。
「水樹、おまえ昨日、オープンカフェで親戚のお兄ちゃんとキスしていなかったか?」
「お兄ちゃんとキス? あぁ、あれは目にゴミが入ったら見てもらっていたんだよ……拓巳、近くにいたの? その時に声をかけてくれたら、お兄ちゃんを紹介したのに」
「なんだ、目にゴミが入っていたのか」

 拓巳は苦笑しながら、水樹が話す那智に女の恋人がいるコトなどを聞き流した。

 数ヵ月後……水樹と拓巳の挙式と披露宴は滞りなく、無事に終了した。
 披露宴前半は白いタキシード姿の二人が腕を組んで、赤いバージンロードを進み、二人の男友だちが祝福の花びらを二人の頭上に撒き散らし。後半はウェディング姿の水樹を拓巳が、お姫さま抱っこで入場する演出で、会場を沸かせた。

 そして、新婚初夜……水樹と拓巳は、滞在しているホテルのテラスにある個室野外風呂で、満月の下……全裸で抱擁して唇を重ねる。
「んッ……拓巳」
 水樹は浴槽の縁で、ホテル近くを流れる清流のせせらぎを聞きながら、拓巳にヒップを向ける。
 拓巳は受け入れ準備が整った水樹に、娼婦が言った『男同士でも強い想いがあれば、どちらかが妊娠する可能性もある』と語った。
 拓巳の言葉に目を輝かせる水樹。
「オレ……拓巳の赤ちゃん欲しい
「オレも水樹の子供を妊娠したい……どちらが子供を宿すのか、想いの強さを競争だ」
「うんっ」
 拓巳は、水樹の淫尻を後ろからつかむとア●ルに、堅くたぎるチ●ポをグイッッと押し込んだ。
 拡がるア●ルの感触に水樹は短く。
「あッ……拓巳のチ●ポが!?」と、声をあげる。
 拓巳と水樹の男同士の挿入……男同士のセックスがはじまる。
 拓巳はいつもより激しく、水樹のア●ルに愛の抽送を続けながら呪文のように連呼した。
「はぁはぁはぁはぁ……水樹の子供が欲しい、水樹の子供が欲しい……はぁはぁはぁ」
 拓巳から抜き挿しをされている水樹も、強い想いを連呼する。
「はぁあぁぁ……拓巳の赤ちゃんが欲しい……拓巳の赤ちゃんを妊娠したい……拓巳が好きだぁぁ」
 拓巳と水樹の愛の子作りセックスは、明け方近くまで続けられた。

 そして、妊娠検査の結果……奇跡の同性受胎をしたのは……水樹と拓巳の両方だった。
 全裸の水樹が、引き締まった裸体の下腹部を撫で回しながら、嬉しそうに言った。
「拓巳、オレたちの想いの強さが、二人を妊娠させたんだね」
 拓巳の方も全裸で腹筋が理想的に刻まれた腹部を撫でる。
 腹筋の下の腹膜に、水樹と拓巳の子供が宿っている。
 男の妊娠は、女性のような臨月腹にはならず……未熟児状態で帝王切開をして、生まれてきた子供を大切に育てる。
 水樹と拓巳は、互いの腹部を撫で回す。
「この中に、拓巳の子供が……」
「この中に、水樹の子供が……素敵だ」
 水樹と拓巳は至福の幸せを感じながら、全裸でキスをした。

〜おわり〜

※おわび、当初は片方だけの妊娠を計画していましたが、結局、水樹と拓巳の二人が同時妊娠しました


☆少し長い期間、アンケート投票をしていただき。ありがとうございます、投票していただいた方々にはできる限り満足して楽しんで(興奮して)いただけるように、少しでも長めのアンケート作品になるように工夫してはみましたが。
内容的に、どうしても短めの作品にしかならない作品もありますコトを、ご了承ください。
(^人^;)


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あきゅろす。
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