第一催眠マジックショーB〔空中浮上〕〔人体切断〕

 スポットライトが集中するステージの中央から、上部がドーム型で人間一人が入るくらいの円筒形の鳥カゴがせり上がってきた。
 鳥カゴの中には、光沢を放つキャットスーツに身を包んだオスが手錠をされた状態で入っていた。
 男性アシスタントが鳥カゴを黒布の輪で下側から隠すと、冷夢は黒布で隠された鳥カゴに向かって、モデルガンの空砲を放つ。
 黒布がストーンと落ちると、手錠が外れ全裸のオスが金色に輝く鳥カゴの中に入っていた。
 観客席からのどよめきと、盛大な拍手に冷夢は寂れたバーのショーでは得られなかった高揚感を覚えた。
 鳥カゴから出されたオスに、次のマジック『空中浮上マジック』が行われる。

 冷夢が裸のオスの顔を手で押さえ隠すような動作をすると、オスの体は後方へ倒れ……男性アシスタントが膝で柔らかくオスの背中を支える。
 オス裸体が少しづつ水平に浮かび、立っている冷夢と┿の形で交差して空中浮上する。

 冷夢は人間一人が頭からくぐれる大きさのリングを、水平に浮かんだオスの裸体に通して何も支えが無いコトを客席に証明した〔実際にはオスの裸体は┯型の支え台に乗せられているのですが、台の支棒が⊃型に曲がっているので、裸体にリングを通す角度で何も支えが無いように見せるコトができます〕

 冷夢の恥毛がオスの股間棒と重なる位置で、浮かんでいるオスのぺニスを触らないように冷夢が手で円を描くと、触れてはいないのにオスのぺニスが冷夢の手の動きに合わせてピクッピクッと動く〔実際には細い釣り糸が亀頭に巻かれ、冷夢の指先と繋がっているため、操られてぺニスが動いているように見えます〕
 冷夢が手を激しく上下させると、ぺニスも引っ張られるように伸び縮みする。
 催眠で眠らされ操られているオスの顔に、マジックの浮上感と催眠の恍惚感が重なる……オスには、あらかじめ快感が肉体に蓄積していくように暗示がかけられていた。
 快感に顔を歪めて浮かんだ裸体をピクピクさせているオスが呻く。
「うぅ……うッうッ」

 オスの肉体は催眠マジックに合わせて、冷夢の暗示で射精コントロールされていた。
 冷夢が快感に顔を歪めているオスに囁く。
「これから数を十まで数える……十まで数え終わったら射精できる……一つ……二つ……数が進むたびに、どんどんオーガズムに近づいていく……三つ……四つ」
 オスは、強烈な快感に首を左右に振り声をあげた。
「あぁぁぁ……はあぁぁぁ」
「まだまだよ……七つ……八つ……射精をしたらオスは、頭の中が真っ白になるわよ……九つ……一回目の射精よ……十っ! ほらっ、出せ!」
「あうッ……あうぅぅぅぅ!」
 空中で背中を仰け反らせたオスは、噴水のように白い精液を自分の裸体と冷夢の衣装の一部にぶっかける。
 客席から男の射精に拍手が沸き起こった。


『空中浮上マジック』に続いて……『人体切断マジック』が行われる。
 目を閉じて立ったたオスは、人間一人が入れる長方形のボックスに入れられフタを閉じられた。
 冷夢はボックスのフタに付いている小窓を上から順番に開けていく、最初に両目を閉じたオスの顔が現れ。次に勃起した乳首が見える胸部……勃起したぺニスの腰部……太股が小窓から覗いた。 腰の部分のボックスを横にズラすと、人体が切断されたようになった。

 冷夢はマジックで手の平に大量のローション液を瞬時に垂らし出現させると、横ズレしたオスのチ●ポを弄びはじめた。
 ステージ上で観客に見られながら、女性催眠マジシャンの手で弄ばれるローションにまみれた男性性器。
 冷夢はオスの乳首に舌を這わせながら、前暗示のキーワードを囁く。
「さあ、女の子と男の子の絶頂を催眠で体感しなさい……『チ●ポは女の子、マ●コは男の子』
 キーワードを耳にした、オスの肉体に男の快感と女の快感が同時に訪れる。
 射精に伴うキン●マがキュッと縮む感覚と同時に、玉から肛門に繋がる後方部位……女性では女性性器が存在する位置がジンジンと熱くなって、女性絶頂が男性絶頂と重なる。
 アヌスもギュウゥと男性絶頂時以上に強く絞まる。

「あはぁぁんんんんッ!!!」
 オスはボックスの中で、女性のような喘ぎ声を発した。



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