女だらけの世界でメスはチ●ポの夢を見るか?A
サウナ施設を出て後輩と別れて、帰宅路を歩く卯月……薄暗くなってきて、人や車両の往来が途絶えた街灯が点在する寂しい田圃道を一人。
アパートへと向かう卯月が高速道路の高架橋下に差しかかった時……後方から車のライトに照らされ、卯月は歩道の端に避ける。
夕立の水溜まりが少し車道に残る高架橋の下をスピードを落とした大型のワゴン車が通過する。
スウーッと卯月の横まで走行してきたワゴン車の後部側面のスライドドアがいきなり開き。
卯月は降りてきた二人の女に車内に連れ込まれた。
驚いている卯月の鼻と口を女たちは、白いハンカチで押さえつける。
「な、なにっ? ふぐッ?」
大型のワゴン車に卯月を引っ張り込んだのは、さっきまでサウナでレズっていたビアンのカップルだった。
抵抗して逃げ出そうとする卯月の体を、後部座席にいたビアンカップル以外の数名の女たちが押さえつける。
(女が女を拉致する?)
車両の床に手足を押さえつけられた卯月の肩に、ビアンカップルのタチ役がピストル型の注射器を押し当てて言った。
「ごめんな」
卯月の肩に注射針が刺さり、麻酔薬が注入された。
意識を失った卯月の体は、女たちに支えられたまま……眠りの世界に堕ちていった。
卯月が意識を取りもどしたのは、白い天井の部屋だった。ベットに寝かされている卯月の衣服は拉致された時のままで……脱がされたりはしていなかった。
上体を起こした卯月に、近くにいた飼育員姿をしたビアンカップルのタチの女が話しかけてきた。
「手荒なコトして悪かったな、急な事態だったもので……何か飲むか?」
卯月はコーヒーを要望する。ネコ役の女から差し出されたコーヒーを飲みながら話しを聞く。
「オレたちは動物園の『男専門飼育員』だ……これを見てくれ」
タチ役の女がモニターのスイッチをリモコンでONにする。
モニターに動物園で出産したパンダを観察しているかのような、モノクロの画面の中で床に敷かれたワラのような場所で全裸で横たわってぺニスをしごいている若い男の姿が映っていた。
卯月は、初めて見る男のオナニーを興味深々で凝視する。
(アレが男……男のオナニー……男のモノってあんなに、そそり立つモノなのか!?)
喘いでいる男の声がモニターを通して聞こえてきた。
《女、女とやりたいよぅぅ……はぁはぁはぁ》
男の手の動きが激しくなって……あと少しで射精するといったところで、部屋の中に設置されているノズルから吸引麻酔薬が男の顔に浴びせられ。
男は射精間近で眠らされた。
タチ女が、吸引麻酔薬の噴霧を操作したネコ女に確認する。
「射精する前に眠らせたか? 貴重な精液を漏らしていないだろうな」
「大丈夫です、寸止めで眠らせました……でも、これ以上は限界かと」
タチ女が卯月に言った。
「見ての通りだ、ここで飼育されている希少な男が先々週あたりから、発情してな……一般公開を中止した、ガラス越しに女に向かって射精しようとするから」
ネコ女が言葉を繋げる。
「ここで飼育されている男は、政府が特に管理している男で繁殖を目的としている」
タチ女がパイブ椅子に座らせた卯月の背後に回って、両肩に手を置いて言った。
「君が男の繁殖に一番適した女なんだよ……職場の健康診断データから、AIが弾き出した答えは……君と、あの飼育されている男との肉体相性は99%……さらに妊娠した胎児の性別が男になる確率は98%……君からは男が生まれてくる」
ネコ女が言った。
「男の生態は研究中で、まだはっきりとは分かっていません……発情期が続いている、この機会を逃すと次の繁殖可能な時期がいつになるか分かりません」
「オレたちは、以前から君を調べて観察していた……さっきのサウナで、肉体を直接見て健康体だと確認して。オレたちのレズ行為を見ても嫌悪の意思は示さなかったから男との交尾……もとい性交も嫌悪しないじゃないかと思った。男とのセックスに興味あるか?」
椅子に座った卯月が、足を閉じた股間に両手を差し込んでモゾモゾしながら言った……卯月のアソコはオナニーする男の姿を見せられ、もう大洪水状態だ。
「そりゃあ、女だから男とは一発やりたいぜ。ヤラせてくれるなら妊娠してもいいぜ」
「決まりだな……入手した君の生理周期表と。さらに眠っている間に体を調べた結果──今日は一番受胎しやすい女の日だった」
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