男女【千人斬り】開始A尻子玉抜き

 乳房丸出しの女ターザン姿になった乙姫を見て黒我美が言った。
「それだけっスか?」
「鉄パイプで横殴りに払ってみて、頭の辺りを思いっきり遠慮なく」
「わかったっス白我美、ドラム缶の横にある鉄パイプで乙姫さまを殴るっス」
 言われるままに、ドラム缶から飛び降りた白我美は鉄パイプを持ってやってきた。
「本当に殴ってもいいんスか? 裸族人類の本気スイングはハンパねぇっスよ……振った時の風圧と衝撃だけで、海も真っ二つに割れるっスよ」
 数秒後に小声で白我美に言う乙姫。
「…………言い間違えた……力加減を弱めて横に優しく、蝿も殺さない程度の軽いスイングで」
 白我美が乙姫の頭の辺りを金属パイプで軽く横に払う、それでも大リーガーのバッターが場外ホームランを打った時と同等の風圧が起こる。

 金属パイプが払われるのと同時に乙姫の等身が、三等身に縮み鉄パイプが頭の上を通過すると、元の等身サイズにもどった。
 黒我美が驚きの声を発する。
「なんすか今の? お変わり等身?」
「二等身まで変えられる……今の力、使い道あると思う?」
「う〜ん、あまり使う場面なさそうでっスね」
「だろうな……他にも追加された未公開の能力があるけれど、それは追々。我美、出発の景気づけにシャンパンの栓の代わりに、着衣人類の尻子玉を抜くから用意して」
「はいはい、アレやるんすね……まだ数人、女体ケンタウルスの素材用に捕獲した女がいたっスから……素材の方からここに来てもらうっス……こんな時は、あのライダーの能力が使えるっス」
 黒我美は股間に変身アイテムを装着すると「よッ!」と逆立ちした。

マ●コ、バッチリ見ろ! 点眼……変身」
 黒我美の目から魂が抜けたように輝きが消え……しばらくしてから黒我美と同じように、目の輝きを失った裸の女が部屋に入ってきた。
 部屋に入ってきた着衣人類の裸の女と、逆立ちした黒我美が同時に言った。
「これが憑依能力っス……今、この女はボクに憑依されて自分から檻を出て、尻子玉を抜かれるために歩いて部屋に来たっス」
 憑依された裸の着衣人類は椅子の背に手を添えて、乙姫の方にヒップを向けた。
「さあ、乙姫さま……この憑依した女の尻子玉を、ズッポンと景気よく抜いちゃってくださいっス……ア●ルに手が入る寸前に憑依を解除するっス」
 乙姫の裸体が黄金色に輝き変わる。尻を向けた着衣人類女に近づいた、金色乙姫は女の尻を撫で回しながらア●ルの位置を確認する。
 乙姫が「ふんむッ!」と女のア●ル指先を挿し込む寸前に、黒我美は憑依を解除した。
 直腸の奥に手を入れられた女は、両目を見開いて驚きの声を発する。
「!? あがッ……なに? うぐぐッ」 乙姫は尻子玉をつかむと、体外に引きずり出した……ズッポ──ンと、シャンパンのコルク栓を抜くような軽快な音が響き。
 白いスジが繋がった尻子玉が引っ張り出された、乙姫は尻子玉を手の中で握りつぶす。
「ふんむッ!」
 グヂャア
「ぎゃあぁぁぁ!! ふゅにららぁ……はにゃぁ!?」
 尻子玉を握り潰された着衣人類の女性は、腑〔ふ〕抜けた表情で脱力する。
 乙姫が尻子玉に繋がっていた白いスジを引きちぎると、切れたスジは収縮して女の体内へもどった。

 尻子玉を握り潰して、晴れ晴れとした顔で乙姫が言った。
「ふぅ……スッキリした、それじゃ日本国へ『千人斬り』行ってくるわね」
「行ってらっしゃいっス」
 竜宮城に消防車のような発進サイレンが鳴り響き、壁が開いて犬型巨大輸送メカの取っ手ハシゴに、全裸でつかまった乙姫は『千人斬り』へと出発した。

 犬メカの顔取っ手に、片腕でつかまって海原を進む乙姫を見送った黒我美は、水平線の彼方に乙姫の姿が消えると凝った肩を揉みほぐすような動作をしながら、白我美に言った。
「ふうっ……乙姫さまのワガママにつき合うのも疲れるっス。白我美、わかっているっスね、キラーエースが『千八百人斬り』を達成する前に肉体に宿った特化能力を覚醒できなかった、どうなるかわからないっスよ」
 と。



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