男女貞操観念逆転国「女が男を……」E さらば『フツーノ国』

 その夜……寝静まった銀子の部屋壁に『どこでもホール』が開き、穴の中から軍医タコが這い出てきた。
 軍医タコは銀子が熟睡しているコトを確認すると、銀子のパンツの中に触手を伸ばして言った。
「泊めてもらったお礼です……破れてしまった処女膜を再生復元できる生物の遺伝子を移植してあげましょう……手術は数分で終了します」
 銀子の処女膜に再生細胞移植が済んだ軍医タコは、銀子のマ●コから触手を抜く。
「これで永遠の処女が完成しました……それでは、おやすみなさい」
 そう言って軍医タコは、どこでもホールの中へ消えた。


 翌日……『男女貞操観念逆転国』を去る軍医タコ一行を、駅の改札口近くまで見送りに銀子は来てくれた。
「いつでも、遊びに来てね……特に男なら大歓迎」
 紫郎に向かって、笑顔で手を振る銀子。
 プラスチック製の容器に詰め込んだ、隊長タコの運び役にさせられている紫郎の口からは、コミックマンガのように半分魂が抜け出ていた。
 銀子に一礼した軍医タコ一行は、改札口を抜けて。プラットホームに停まっていた蒸気機関車に乗り込むと、男女貞操観念逆転の『フツーノ国』の国境を通過して。
 隣国の島国にある……『愛欲シティ』へと向かった。



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