男女貞操観念逆転国「女が男を……」C 男を襲う女
湯船から出られない紫郎が困惑しているとクラゲ側裸族人類の秋が女バージョンで浴室に入ってきた。
女性姿の秋に、当然ながら風呂場の女たちはまったく興味を示さない。
女秋は、シャワーがある場所まで行くと温水シャワーを股間にかけた……女秋の股間が部分男性化してぺニスがググッと伸びてくると。女秋は風呂桶に入れた温水を頭からかぶった。
肉体全体が男性化して、男秋が現れる。風呂場にいた女たちはいきなり現れた男に驚く。
「どこから裸の男が?」
「すっごい、あの男……タオルで胸もチ●コも隠していない、堂々と見せている」
男秋を取り囲むように集まる女たち、一人の女が口火を切って男秋に訊ねる。
「男の体、触ってもいい?」
「どうぞ、ご自由に」
男秋の裸体に八方から襲いかかる女の手、秋は女に触られても動じるコトなく堂々と立っている。
よく見ると銀子も加わっていて、はぁはぁ言いながら男秋の体を触っている。
紫郎は女たちの注意が、秋に集中している隙に、風呂場から逃げた。
マンションの自分の部屋にもどった紫郎は、疲れた様子でベットに仰向けに倒れる。
「ふぅ……なんなんだ、この国は」
紫郎がタメ息を漏らしていると、すごい勢いでドアが開き、うつ向き加減で怒りのオーラを漂わせた銀子が立っていた。
銀子が凄む声で言った。
「なんで先に帰っちゃうのよ……ラブなホテルに強引に引っ張り込む計画が、台無しじゃない!!」
紫郎を襲う銀子。
悲鳴をあげる紫郎。
「うわぁぁ!?」
「騒ぐな!! 一発やらせろ!!!」
押し倒した紫郎のシャツをビリビリに引き裂く銀子──その目は尋常じゃない。
「はぁはぁはぁ……男、男、処女卒業!」
剥き出しになった紫郎の乳首をナメ回し、胸板を手の平で円を描くように撫で回す銀子。
(ヤバい! このままだと女に犯される!)
銀子が紫郎のズボンのベルトを緩め、ファスナーを下げ……脱がし。
紫郎のパンツまでも剥ぎ取り、紫郎の口に剥ぎ取ったパンツを押し込もうとした時……紫郎の意識は吹っ飛んだ。
紫郎の体に入った響子は、口に押し込まれようとしていたパンツを、自分から鼻に押しつけて匂いを嗅ぐ。
「はぐぅ……男の匂いがする……いい匂い」
不思議そうな顔で上に乗っている銀子に、響子が言った。
「こんにちは、何やっているんですか?」
雰囲気が一変した紫郎に、戸惑う銀子。胸を、はだけさせた響子がそのまま質問を続ける。
「もしかして、この体を犯そうと思っていました?」
「まぁ、そんなところだけど(なにこの男? 急に態度が変わった?)」
響子の質問に調子が狂う銀子。
「もしかして、エッチしたいんですか?」
「当たり前でしょう……若い女なら誰でも男とヤリたいのは……お願いしたら、一発やらせてくれるの?」
冗談半分で言った銀子だったが、紫郎の体に入っている響子から出た言葉は意外な言葉だった。
「いいですよ、一発と言わずに何発でもやりましょう」
「えっ!? (マジ? この男……ビッチ?)」
「上の方がいいですか? 下の方がいいですか?」
「ち、ちょっと待って!!」
逆に腰が引ける銀子。
「あんたみたいな、能動的な男子初めて……本当にいいの?」
「いいですよ、避妊具〔コンドーム〕装着するところ見ますか?」
「見せてくれるなら……ぜひ!」
紫郎と銀子が真っ裸になり、ベットの上で胡座座りをした紫郎はコンドームを手にする。
「えーと、確か精液溜めの空気を抜いてから、勃起したぺニスの亀頭に裏表を間違わないように被せて……根元までしっかりと」
銀子はギラギラした視線で、響子がコンドームを装着する姿を見学した。装着が終わると響子は再度、銀子に上になるか下になるか確認する。
「それじゃあ、処女卒業は上で」
仰向けで横たわった紫郎に銀子は騎乗した。
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