転がる裸女の恥丘には毛が生えない(意味不明)B

 立ち上がったアイアンレディはティシュで陰部を拭きながら、女体抜きゲームをしている『女将ニッポン』と『炎の人妻ライダー』に言った。
「あんたたちも少しは『千人斬り』に協力しなさいよ」
「だって相談も無しに、アイアンレディが勝手に『千人斬り』はじめたから……あたいらには関係ないし……上、下どれ?」
 女将ニッポンが重ねた、男性ヌード写真トランプカードと、女性ヌード写真のジョーカーカードの上になった方のカードをアカネが引く。
「あたしも呼ばれただけで、千人斬りには興味ないから……ダーリン一筋だから、それに」
『炎の人妻ライダー』は、シースルーのライダースーツの股を『アイアンレディ』に向かってマ●コを開き見せた。
「あたしの能力……マ●コの穴を裸女や着衣人類に覗かせて、心の中に隠している羞恥行為を思い出させて羞恥させる能力も羞恥心が無い恥知らずな相手だと効果ないし……上と下どっち?」
 選択したカードを一枚引いた女将ニッポンが言った。
「元々、あたしら三人の機動力で『千人斬り』なんて無理だと、やる前からわかっているでしょう……はい、男体カード二枚が合わさって、あたしの勝ち」 アイアンレディは、まったく『千人斬り』をヤル気の無い女二人にタメ息を漏らしてから言った。
「ところで冷蔵庫の中にあったプリン食べたの、女将ニッポン? ゴミ箱に空の容器が捨ててあったけれど……さっき冷蔵庫の中、覗いていたわよね。アカネはずっと、椅子に座っていたし」
「あたしじゃないわよ……冷蔵庫は開けたけれど、賞味期限食品のチェックしただけだから」
 アイアンレディが訝しそうな目で、女将ニッポンを眺める。
「ふ〜ん、プリンのフタが四つ折りで捨ててあったから、あんな几帳面な捨て方するの、あんたしかいないと思ったけれど……」
「あたしを疑っているの? 知らないって言っているでしょう!」
「それじゃあ、誰が食べたのよプリン!」
 険悪な雰囲気の中……『千人斬り』はいつの間にか、無関心対象に変わり。
 この時の【プリン事件】が、やがて土門探偵団のメンバーが二分する争いへと発展するのは……また、別の話。
『アイアンレディ』グループ……『千人斬り』チャレンジ……自然消滅。


 某日本国の路地裏のアスファルト地面を突き破って出現した、二メートルほどのドリルタンクは地上で乙姫に変わった。
「さてと、この日本国では、どのくらい人数を稼げるかしらね」
 乙姫がそんなコトを考えていると、表通りの方から
「『根暗強盗団』が、また銀行を襲ったぞ!! 誰か警察に連絡しろ!!」
 の、声が聞こえてきた。
(何? 銀行強盗事件発生? あたしには関係がないわね……根暗強盗団?)
 知らん顔をして歩きはじめた乙姫の足は、片足を軸にクルッと声が聞こえた方向へ無意識に歩きはじめた……乙姫の肉体に宿っている能力の正義感が、乙姫に悪党退治をさせようとしていた。
(なに? あたし正義の味方じゃないのに……厄介な能力が銀行強盗に反応して?)
 乙姫の両足にローラースケートブーツが現れ、膝と肘には転倒防止のプロテクター、頭にはヘルメットが現れ。
 裸のローラーヒロインが誕生した。
 メラメラと押さえきれない正義感に燃えた乙姫は、大通りを車両逃走する銀行強盗団を猛スピードの裸ローラースケートで追いはじめた。

 高速道路を逃走する強盗団のワンボックスカーを追う乙姫。
 目と鼻と口の部分だけが見えるレスラー覆面帽子で人相を隠して、運転席でハンドルを握る強盗団の男がバックミラーに映る裸のローラースケート女を見て仰天の声を発する。
「なんだぁ!? 裸の女がローラースケートで追ってくる?」
 犯人の車両に接近した乙姫は、犯人車両の屋根を目掛けてジャンプした。
「このタコ──ッ!! 乙姫バストアタック!!
 強盗団の乗る車の屋根に胸から落下する乙姫、屋根が乳房の形に陥没する。
「うわぁぁぁ!!」
「ひいぃぃぃ!?」
 ワンボックスカーはスピンして停止した、止まった乙姫と犯人車両をパトカーが包囲して、アメリカン制服を着た某日本国ポリスが拳銃を構える。
「動くな! おまえたちを逮捕する! そこの裸の露出狂女! 抵抗するな!」

 警察官の言葉に少々、カチンときた乙姫は、ある能力で出現させた、警察手帳を包囲する警察官たちに向ける。
「あたし、未来の警察の者だけど……犯人逮捕に貢献したんだけれど」
 途端に警察官たちは銃をホルスターに収めると、乙姫に向かって敬礼した。
「失礼しました! 未来の警察の方とは知らずに」
「わかればいいのよ、わかれば……それじゃあたし先を急いでいるから」



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あきゅろす。
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