男の上にも騎乗位三年(意味不明)B 乙姫脱落

 ゴキブリ美少女が冷蔵庫の中から持ってきた茹で卵を、ガニ股しゃがみの格好で殻を剥いて食べる乙姫。
 卵を食べた乙姫の下腹部がプクッと膨らむ。
 産卵準備が完了した乙姫がリキむ。
「んんんぉ……来る……産卵オーガズム来る……のぉぉぉ!? コ、コ、コ、ケッコーッ!」
 裸体を小刻みに震わせながら、マ●コの産道穴が急激に二十センチほど拡がり……ダチョウの卵くらいの直径がある大型卵が、押し出されるように産道と化した濡れた膣穴から体外に転がり出てきた。
「はぁふぁ……『お助け裸男』の卵が生まれた……すぐに成長する」
 体液で濡れ光る卵は見る間に、人間が膝を抱えて背中を丸めたくらいの大きさになり……殻を内側から破って裸の男性が生まれてきた。
 卵から生まれたばかりで、裸体が濡れ光る裸男が言った。
「受験勉強を応援する、お助け裸男だよ……ボクが助ける子は誰かな?」
 疲れた様子で椅子に座った乙姫が、顎先でゴキブリ少女を示す。
「君か、さあっ勉強しよう……ボクは生殖能力が無い、一代限りの裸男で性欲も希薄だから一緒に居ても安心だよ」
 ゴキブリ美少女とお助け裸男は手を握って、少女が普段勉強している部屋へと消えた。

 部屋の方から「ガンバレ! ガンバレ!」と応援する裸男の声が聞こえると。
 乙姫は台所で、冷蔵庫の扉やキッチン収納の扉を開けて物色しながら「ちっ、しけたモノしか置いてねぇ家」と、愚痴を漏らして勝手に封を切ったボンレスハムを丸かじりした。
 乙姫がハムを食べていると、ゴキブリ少女がもどってきた……結果を訊ねる乙姫。
「どう? お悩みは解決した?」
 蒼白したゴキブリ少女が乙姫を指差して叫ぶ。
「冷蔵庫の中にあったハムを勝手に出して知らない裸の女が食べている! 泥棒!」
 その声に、冷蔵庫の裏側とか棚の中とかから、触角を揺らした、同じ顔のゴキブリ少女がゾロゾロと出てきた……ゴキブリ少女で埋め尽くされる部屋。



「何よコレ!?」
 その中の離れた場所の一体が、乙姫の方に手を振って言った。
「乙姫のお姉さん、お助け裸男。ありがとうございます……応援されて勉強はヤル気出てきましたが、自分の部屋に裸の男性が常にいて股間の棒と玉をブラブラさせているので、目のやり場に困って落ち着きません……どうしたらいいのでしょうか?」

「知るか! それより何よ! この湧いてきた連中!」
「あたしの妹や姉やイトコやハトコです……みんなぁ、その人が何でも悩みを卵一つで解決してくれる乙姫のお姉さんよ。肉体対価はあたしが払ったから……みんなも悩みごとを解決してもらって」
 ゴキブリ少女たちは、一斉にスマホと茹で卵を取り出した。
「ひぇぇぇぇぇぇ!!!」
 乙姫……旧日本国にて『お助け裸男』大量産卵で体力消耗のため……『千人斬り』離脱。


 その頃……キラーエースが『真日本国』へ入国する直前の上空で、追いついた黒我美と白我美がキラーエースと空中で睨み合いをしていた。
 光波の蝶羽を背中から広げたキラーエース。竹の葉コプターを頭の上で回させて空中に浮かぶ黒我美。スピニングバ●ドキック回転で、頭を逆さに浮かぶ白我美がいた。
 キラーエースが鼻で笑いながら言う。「やっと邪魔をするために来たかぜよ」
 空に浮かぶ黒我美が、足下の中華街風の商店街を指差す。
「下の商店街に降りるっす」
 三人は中華風の商店街に降下着地する。商店街にいた人たちが現れた三人に驚く。
 ショーウィンドに吊るされた、飴色に焼かれたアヒルや皮付き焼き豚肉を売っている屋台店や。
 蒸籠〔せいろ〕で蒸されている飲茶の中華マンや焼売を売っている店がある商店街で、飴色の焼き甘栗を店頭で作り売りしている店主が言った。
「なんだぁ……空から裸のねーちゃんたちが降りてきた?」
 昼間から立ち飲み屋で一杯やっている親父が声を張り上げる。
「空中ストリップか? いいぞぅ、脱げ脱げ!」
 野次馬の声を無視して、キラーエースがガン●ムシールド〔楯〕とビームライフル銃を出現させる。
「どこから、かかってきてもいいぜよ……ラプ●スの箱開けてやるぜよ、コロニー落としやってやるぜよ!!」
 物騒なコトを平気で言っているキラーエースに、ビビった白我美が黒我美の背後に隠れる。
 そんな白我美の態度にタメ息を漏らした、黒我美はスッと白我美から離れて言った。
「ここから先は、白我美が一人でキラーエースの相手をするっス」

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