男の上にも騎乗位三年(意味不明)A助けにきたぞ〜オタスケェ

 赤面しながら献体男性メニューを見ている女子高校生に乙姫が言った。
「最後の方には眠っている献体の全身裸身が載っているから……好みの男の肉体を選びなさい」

@ノーマル男性裸体
A刀剣を持った美形アイドル裸体
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 女子高校生は、赤面しながら一体の献体を指差す。
「それじゃあ、これでお願いします」

 数分後……裸体にWの変身ベルトを巻いて、制服姿のゴキブリ美少女の下着をズラして挿入抽送をしている献体男性と。意識を献体に移して脱け殻で転がる、乙姫の肉体があった。
 男性姿でチ●コマ●コに突っ込んで、腰をガシガシ動かしている乙姫が少女に訊ねる。
「ハァハァ……どう? 好みのタイプの男性から※犯されている気分は」
「最高です……あぁぁぁぁッ!」
 身悶えした少女はすぐに、脳内がオーガズムの光りに包まれた。


 数十分後……乙姫はゴキブリ美少女の家に招かれ来ていた。
 ゴキブリ女子高校生が台所で、エスプリッソマシンで作った液体を注いだ、小さなデミタスカップを乙姫の前に差し出して言った。
「どうぞ、エスプリッソです……当分、家族は帰ってきませんから」
「そりゃどうも(何このママゴト玩具みたいなカップ? お客をバカにしているわね……ケチな家)」
 乙姫は小さなカップに入った、苦味が濃厚な飲み物をすする。
 ゴキブリ少女が言った。
「乙姫のお姉さんと二人だけなので……脱いじゃいますね」「をいをい」
 いきなり衣服を脱ぎはじめたゴキブリ少女は、下着まで脱いで全裸になった。
「やっぱり、家ではこの格好が一番楽です」



 乙姫が裸になった女子高校生に質問する。
「ちょっと、聞きたいんだけれど……その姿は?」
「裸ですけれど? そんなにジロジロ見られると、恥ずかしいです」
「だから、そうじゃなくて……触角とか羽とか、昆虫の外皮みたいなキチン質の部分とか」
「あたし、生まれた時からこの姿ですよ……両親は人間の姿ですけれど、あたし普通の女子高校生です」
 乙姫が嫌な予感で訊ねる。
「もしかして……あんたと同じ顔と姿をした女子生徒、たくさん学校にいる?」
「はい、あたしと同じ容姿をした女子生徒、全校生徒の半分以上です……ちなみに、これが男子生徒です」
 少女が見せてくれたスマホの画面には、制服を着たゴキブリ男子生徒が写っていた。



「結構。イケメンでしょ……男子生徒も全員同じ顔ですけれど、女子生徒と男子生徒が抱擁して学校でキスしている場面、幾度も見ました」
 乙姫は、男女の容姿差が激しすぎる『ゴキブリ人類』のキスシーンを想像して吐きそうになった。
(うぷッ……もしかしてコイツら、ここの日本国に侵入して繁殖している? 地球のゴキブリみたいに)

 ゴキブリ少女が言った。
「そろそろ、叶えてもらいたい願いを言いますね」
「虫の世界征服の手助けはしないからね」
「なんの話しですか? あたしが叶えてもらいたいのは……来年大学受験なんですけれど……なかなか、受験勉強に身が入らなくて。誰か近くにいて励ましたり応援してくれる人がいたら、頑張れるかなぁ? と、思って」
「はぇ? なんであたしが、そんな願いを……あたしに他人をオタスケする義理なんて……」
 元々、適当に茶化して去って行こうと思っていた乙姫だったが……乙姫の肉体に宿る、お助け能力が銀行強盗を捕まえた時のように発動した。

 乙姫の心に押さえきれない、お助けしたい衝動が沸き上がる。
「助けに来たぞ〜オタスケェ……あたしに助けてもらいたかったら、卵もってきなさいよ……できれば茹でた卵を」
「茹で卵ですか? 確か冷蔵庫に作り置きしが……持ってきます」

『裸族人類が存在する退屈でない世界』では、単純に「セックスする」という意味で使われています。



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あきゅろす。
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