【究極のマ●コ貝】を求めてB

「海では海賊、山に来れば山賊、砂漠では盗賊、荒野で馬に乗れば馬賊、空だと空賊で、宇宙に出れば宇宙海賊……どんな場所でも臨機応変な賊稼業をするのが我ら『白恥毛海賊団』だ……裸でバイクに乗って騒音撒き散らせば暴走族とか狂走族に変わり、引っ越しすれば転勤族になる……最後の二つは賊違いだが……裸なのは【呪い】だ」
 軍医タコが、着衣人類の裸海賊を眺める。
「呪いですか……そういえば“笑われた海賊”とか魔女が言っていましたが? アレは?」
「確かに港町の酒場に裸で行った時は……大笑いされたな。深夜を過ぎると自然に衣服が脱げて、裸になってしまう呪いがかけられている
 白恥毛はM字開脚座りすると、銀の恥毛を見せつけて軍医タコに言った。
「噂で聞いたぞ……ゲテモノな食材を集めているんだってな、この山に来たのもそれが目的だろう話してみろ」
 軍医タコは『究極のマ●コ貝』を求めて、裸海賊を探していたと告げた。
 軍医タコの話しを聞いたM字開脚座りの白恥毛は、髪油を下の毛にクシでスリ付けて、恥毛の手入れをしながら言った。
『究極のマ●コ貝』を採るには、わたしの協力が必要不可欠だ……それには条件がある、まずはこのいまいましい【裸の呪い】を解いてくれ……そして、売りに出ている我らの海賊帆船を買い戻してくれるコトが条件だ」
 軍医タコは、裸海賊『白恥毛』の申し出を承諾した。

 後日……港に中古海賊帆船専門の販売屋から、軍医タコが出費して買い戻した『白恥毛海賊団』の海賊船が錨〔イカリ〕を下ろして停船していた。
 船首に丸太のように巨大な男根に、裸の女がしがみついたフィギュアが付けられた帆船の甲板に立った裸の女海賊は、感無量の様子で恥毛を潮風に揺らしていた。

 白恥毛がポツリと言った。
「思えば裸の呪いを受け……当面の生活費のために、この愛船を泣く泣く手放したのが数ヵ月前か……やっと手元にもどってきた」
 甲板では部下の裸の男たちが、出航の準備で水や食料を積み込んでいた。
 積み荷の中には、目隠しと猿ぐつわをされて。ロープで手首を縛られ、数珠繋ぎになった着衣人類で裸体に拘束具姿のマゾ男たち数十名が乗せられていた。
 軍医タコが白恥毛に訊ねる。
「あなたの要望で、出航前に『奴隷朝市』で新鮮な着衣人類のマゾ性奴隷の童貞男たちを購入しましたが……彼らはいったい何のために船に?」
 白恥毛は一言。
「呪われた島に到着したらわかる……」
 と、だけ言った。
 出航準備が整った頃に、ちょうど良い陸からの風が吹いてきた。白恥毛が恥毛を風に揺らしながら出航の指示を出す。
「水平線に向かって帆を張れ! 錨を上げろ出航だ! 南南西に進路をとれ!」
 裸の海賊たちを乗せた帆船は、ゆっくりと海上を進みはじた。

 数日間は何事も無い日々が続いた……ある夜、白恥毛が軍医タコの船室を訪れて言った。
「ちょっと見てもらいたいモノがある……あんた、軍医なんだろう」
「軍医と言っても、便宜上で使っているだけで。地球の医師免許は持っていませんよ……『宇宙マッドサイエンティスト』の認定書なら持っていますが……何を見ればいいんですか」
「これだ、よく見ていてくれ」



 頬を珊瑚色に染めた裸海賊は恥丘の銀毛を指差した。白恥毛が恥丘に「むむッ」と力を込めると恥毛が引っ込み無毛のパイパンに変わった、見ていると引っ込んだ恥毛がまた伸びてきて元の状態にもどる。
「下の毛が生えはじめた頃から、自然に毛を引っ込めたり出したりして遊んでいた……子供の頃は、誰でもできるコトだと思っていた……どう思う」
「どう思うと聞かれても」
「これは、病気なのか?」
「病気では無いと思いますよ……体質なので、あまり気にしない方がいいですよ」
「そうか、それを聞いて安心した……今まで恥ずかしすぎて医者に診てもらえなかったから……二日後の明け方には島に到着するからな」
 そう言い残して、白恥毛は軍医タコの部屋から出て行った。



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あきゅろす。
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