誕生した人類の原罪A

 創造主は女のチ●コをつかみ、男のBL穴を見ました。
「アナル穴は排泄と、アナルセックスの時に重要な穴だから男女ともに外せないな……女のチ●コを男に入れる穴はBL穴とアナル穴と口か……いや、BL穴は男専用穴だから使えないか」
 次に創造主は女の尿道口を見ました。「女に玉なしのチ●コが一本……これは体に尿道口が二つある? ややこしいな、女のチ●コを引き抜いて、男のBL穴は封じるコトにしよう……女が男にチ●コをいれるのは、混乱するからな」
 こうして、若い創造主の世界の女にはチ●コが無くなり、男にはBLの穴は無くなってしまいました。
 創造主が、尿道口、膣穴、アナルから男女の体内に生命の息吹きを吹き入れると、創造された男女の体に精気が宿り、男と女は目を開けました。

 若き創造主は女を『ミケ』、男を『タロー』と名づけました。
 ミケとタローに創造主は。
「子供いっぱい作って子孫増やしてもいいから、エデンに生えている果物や野菜は『禁断の野菜』以外は自由に食べていいからね……んじゃ、そういうことで」
 と、言い残して。世界創造の大役を果たした創造主は、長期のバカンスに出掛けてしまいました。 創造主不在のエデンに残されたミケとタローは、のんびりとエデンでの全裸生活をはじめました。
 食事、交合、食事、交尾、食事、セックス、睡眠……食事、性交、食事、エッチ、睡眠。
 食っちゃ寝、食っちゃ寝、性器結合、セックス三昧の毎日……そんな生活を続けていたミケとタローは、恐ろしい勢いで子孫を増やしていきました。(原初の人間は食欲・性欲・睡眠欲の三大欲望しかありませんでした。さらにその頃の人類はアラフォーの年齢になると脱皮して二十代にもどるので基本不死でした)

 ある日、増えた人間の一人が泣きながら最初の母の『ミケ』と、最初の父の『タロー』のところにやって来ました。
「お父さん、お母さんどうしょう……大変なことしちゃった」
 二十代の姿でセックスを励んでいた、ミケとタローはセックスを中断して、マ●コからチ●コを抜きました。
「どうしたの、お母さんとお父さんに話してごらん」
 ミケとタローの数百世代後の子孫の子が、泣きながら語りました。
 それによると、創造主から食べてはいけない……食べると毒に当たって死んでしまうよ。と言われていた『禁断の野菜』を。うっかり食べてしまった……と、いうことでした。
 恥じらいを知ってしまった泣いている子の股間を見ると、イチジクの葉っぱが一枚貼られていて性器が隠されています。
 ミケとタローは、創造主が禁断の野菜を栽培していた畑に泣いている子を連れて一緒に行きました。
 畑には地面から引き抜かれ動物に食い散らかされたような、禁断の野菜〔一説では、高麗ニンジンかマンドラゴラ草だったと伝わっています〕が転がっていました。
 ミケとタローは長年の経験と創造主の性格から、野菜を一目見て無毒な野菜だとわかりました。〔ミケとタローの創造主は、骨董集めが趣味で少し虚言癖がある、ウソつきな創造主でした〕

「どうしょう、どうしょう」
 と、怯えている子にミケが言いました。
「大丈夫、みんなを集めてきて」
 小一時間後……『ミケ』と『タロー』の子や孫の一族がワラワラと集まってきました。
『ミケ』は創造主が大切にしている、骨董品の壷を手にすると、大地に向けて投げつけて壷を
 ガッチャーンと叩き割ってしまいました。
 驚いている子孫たちに『ミケ』が棒読みで言いました。
「大変だ……創造主さまが大事にしていた壷を割ってしまった……これは毒があるから食べてはいけないと創造主さまから厳しく言われていた『禁断の野菜』を食べて、命でお詫びするしかない……連帯責任で子孫たちにも食べさせるしかない(棒読み)」

 ミケとタローの子孫たちは、畑に生えている『禁断の野菜』を手当たり次第に引っこ抜いて貪りはじめました……その姿はまるで害獸でした。
 野菜を食べた子孫たちは、恥じらいを知り次々と近くに生えていた葉っぱや草で、股間や乳房を隠しはじめました。〔この時に隠した物の違いで、さまざまな種族分岐が起こりました……笹の葉や松の枝で隠した者は、東洋の種族に……バナナの葉やハイビスカスの花で隠した者は南洋の種族に……石とか動物の角や骨で隠した種族は、砂漠地域などの種族といった具合です〕



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あきゅろす。
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