世界の創造と人類の誕生@

 とある隣接するアナザーワールドの混沌とした空間に、若い一人の『創造神』がいました。
 創造神になったばかりの彼は、他の創造神の例にならって世界の創造を開始しました。
 いろいろな世界創造、天地創造モデルを集めた創造神専門のマニュアル本の中から彼が参考として選んだのは。
 隣の宇宙空間にいる先輩老創造主の『ディスク・ワールド・エデン』でした。

 若い創造主は、ディスク・ワールドの設計図が描かれたページを指差して叫びました。
「これに決めた!!」
 若き創造主は、さっそくディスク・ワールドのパーツを通販で取り寄せて〔創造神といえども、最近は簡単に、ある程度の素材はパーツの組み合わせが主流です〕早速、組み立てはじめました。
 宇宙空間に浮かぶ、超々巨大な『ディスク・ワールド』の建設中の骨組みを、黄色い保安ヘルメットを被って宇宙空間に浮かぶ若い創造主は、広げた設計図と照らし合わしながら『ディスク・ワールド』を組み立てていきます。
「やっぱり、配置する生命パーツは育てやすくスタンダードな『地球型生命オプション』がいいな」

 若い創造主は、完成した大地パーツのディスク・ワールドに、海と陸地のパーツを自由に配置して、最後に空を作り自分だけの世界を創造しました。
 植物と動物をデコレーションし終わった創造主は、キンキンに冷えたコーラを飲みながら『人間』を創造するために、レンタルした『人類創造3Dプリンター』の取り扱い説明書に目を通します。
「なになに、最初に生命樹脂を容器に満たして……ふむふむ、なるほど」

 等身の長さがある、底が浅い長方形の容器に生命樹脂が満たされ。3Dの人体製造がはじまりました。
 創造主が最初に創ったのは『男』でした。
 生体プリンターのスイッチを入れると、最初に鼻先が生命樹脂の中から盛り上がるように現れました……鼻に続いて顔面が現れ、胸と腹と勃起した、たくましいチ●コが現れました。
 両目を閉じて仰向けで横たわる裸体の男体が、すべて樹脂の中から現れると。
 創造主は男の踵〔かかと〕と、お尻の山と、肩甲骨と、肘と、後頭部の樹脂と接着している部分をニッパーで切り離し、残ったバリを削り取りました。
〔この時、踵と肘のバリが完全に取れずに少し残ってしまったので、この創造主世界の人間は踵と肘の後ろが少し尖っているのです〕

 男が完成すると、次は『女』の製造です。
 顔、胸、腹、チ●コと男の時と同じように樹脂の中から横たわる女体が現れました。
 若い創造主は、完成したニ体の人間を並べ眺め、スマホの写メで記念撮影してから男と女に命じました。
「呼吸をしろ、心臓を鼓動させろ」
 創造主に裸を見られながら男女の心臓が動き、胸が呼吸で上下に動きはじめました。
 心肺が活動しても、それだけでは男女は覚醒しません。
 創造主の重要な役割は、創造した人間の穴に生命の息吹きを吹き込むコトでした。
 男は……目、耳、鼻、口、ヘソ、チ●コ、BL穴、アナルの八穴。
 女は……目、耳、鼻、口、ヘソ、チ●コ、尿道口、膣穴、アナルの九穴がありました。〔目穴、耳穴、鼻穴は二つで一つ穴と数え、最初の男にはBL穴が、最初の女にはチ●コマ●コの両方が付いていたのです〕

 男と女の片足を持ち上げて、穴を確認した創造主はアナルを見て顔をしかめました。
「あの穴にも、息吹きを吹き込まないといけないのか」
 ペパーミント系のガムを噛んで、口臭をミント臭にすると、創造主は男と女の目と鼻穴と耳穴から息吹きを注入して、男女にキスをしました。
 創造主は男女のヘソ穴からも息吹きを吹き込み、ついに下半身の穴へと移っていきました。



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あきゅろす。
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