【大草原の機械屋敷】終了


 蘭花と銀牙は天使の白い翼で次の目的地の、大草原に山脈を越えて飛んできた。
 銀牙が飛びながら草原の中にポツンとある、屋敷を指差して蘭花に空中セックスをしながらの下降を促す。
 うなずいた蘭花は、飛びながら銀牙と空中で性器結合をする。
「あぁん、あはぁん」
 抱き合って、ゆっくりと回転しながら屋敷の庭へと降りていくと。
 庭で花に水を与えていたメイドが、空から抱き合って降りてきた蘭花と銀牙に驚き、金属製の水差しを地面に落として叫ぶ。
「わぁ? 全裸の天使がセックスしながら降りてきた!?」

 その時、蘭花と銀牙の子宮と睾丸に軍医タコからの、緊急通信が届いた。
 前屈みになって振動する子宮と睾丸の快感に身悶える、蘭花と銀牙に軍医タコからのメッセージが伝わってきた。

《大至急、タコ型宇宙船に戻ってきてください………大量拡散していた【アモーレの矢】が急に消滅しました》


 月の裏側に浮かぶ、リアルタコ型宇宙船にもどってきた、裸の蘭花と銀牙に軍医タコが言った。
「子宮と睾丸に伝えた通りです、いきなり拡散していた百本の【アモーレの矢】が消滅しました」
 蘭花が、軍医タコに訊ねる。
「原因はなんですか?」
「消滅した原因はわかっています………おそらく」
 軍医タコがそう言った時。
 ドアが開いて奇妙な生き物が入ってきた。

「現金ですかぁ! お金があればなんでもできる! 軍医、腹が減った何か食べるモノはないか?」
 その生物は眼球の下部部に、細い触手が生えたような生き物だった。
 軍医タコが、目玉の生物に言った。
「冷蔵庫の冷凍室に凍った肉(何世代か前の隊長タコの)がありますから………それ食べていてください、わたしのプリンは食べないでくださいよ」
「わかった、わかった」
 眼球から小さな半球型の目を、無数に飛び出させた不気味な生物は、触手をウネウネさせながら部屋から出ていった。
 銀牙が軍医タコに訊ねる。
「今のバケモノはなんですか?」
「隊長ですよ、わたしが後で食べようと冷蔵庫に入れてあったプリンを、勝手に食べたので………ちょっとした、お仕置きでタイムマシンで適当な過去に送って。もどってきたら、あの姿になっていました………おそらく、過去を隊長がいじくったので、大量拡散していたアモーレの矢が消滅してしまったのでしょう………もう、この件は忘れましょう。食べられたプリンのコトを思い出してムカムカしてきます………最初から無かったコトにします」
「はい、忘れます」
「あたしも、忘れて無かったコトにします」

 アモーレの矢の一件は、隊長タコが過去をいじくったために、最初から無かったコトにされた。

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