『ビアン新国』 A

 その頃……ウニ子はチ●コを溶かす』と村に伝わっている呪われた泉に来ていた。
 その泉に入れば、チ●コは溶けて無くなるらしい。
 ウニ子の前には先客がいた。ウニ子のように、女体に男性性器が付いているコトに悩むふたなりの女の子だった。
 裸身で膝まで泉に入った、ふたなり女の子が祈る。
「どうか、チ●コが取れますように」
 裸身の男のモノを揺らしながら下半身を泉に浸した女の子の股間から、男性性器が溶けて消える……女の子は股間の激痛に断末魔の悲鳴を発する。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
 気絶して仰向けにプカプカ浮かんでいる、チ●コ無し女の子の近くに泉の中から、金のチ●コと銀のチ●コを持った女神が現れて言った。
「あなたが泉に捨てたのは、この金のチ●コですか? それとも、こちらの銀の……あら? また気絶をしていますわね。しかたがない、いつもの流れで……」
 女神は女の子の返答を聞く前に、金のチ●コと銀のチ●コを女の子の股間にグイグイ押しつけて移植した。
 泉の中に消える直前に女神が言った。
「あなたは、たぶんとても正直な方です……あなたには金と銀の両方をあげます」
 浮かびながら意識を取り戻した女の子は、股間に生えた二本のチ●コに目を丸くする。
「なんで? 溶けたはずのチ●コが増えて? しかも金と銀で」
 浮かんでいた女の子は、うっかり下半身を水中に沈める。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
 溶けるチ●コ
 プカプカ。
「あなたの捨てたのは、この金のチ●コですか? それとも銀のチ●コですか? 普通のチ●コですか? おや、返事がありませんね?」
 ギュッギュッ。
なぜか、チ●コが三本に増えた女の子を見なかったコトにしたウニ子は、どこかへ去っていった。

 軍医タコ一行は、時間停止能力を持った少女が在校している学校にやって来た。
 少女は放課後の図書館にいた。本棚で死角になった席で独り読書をしている少女に軍医タコが話しかける。
「こんにちは、あなたが男性限定で時間を止められる異能力者ですね」
 真面目そうな眼鏡少女は少し驚いた顔で、軍医タコたちを見て呟く。
「あっ、オレンジ色のタコ宇宙人と空中クラゲ……それと裸の女が二人……どうして、あたしが時間停止の異能力者だと分かったの?」
「それは秘密です……あなたはクラスの中に一人いる男性生徒の時間を止めても、性器観察するだけで何もしませんね……どうしてですか?」
 軍医タコの言葉に、赤面して沈黙する少女。軍医タコは少女が答えないので続けて喋る。
「恥ずかしいのですか? 顔見知りのクラスメイトの体だと……男性の体と性器に人一倍興味はあるのに……実際に、触って弄ぶのが怖い。本当はいろいろと能力を試してみたいのではないのですか? その処女の体を使って、時間が停止した世界でセックスとか
 少女は、軍医タコに見透かされたように。両手で自分の体を抱き締めてビクッと震えた。
 軍医タコが言った。
「予行練習で触って、少し慣れておきますか……男の体に」
 女秋の体が男の体に変わる。
 椅子から立ち上がった少女は、吸い寄せられるように男秋に近づいていく。
自由に触ってもいいんですよ、目の前にいる男性の裸を
「あぁ……男の体」
 少女はハァハァと呼吸を乱して、男の胸板を撫で回す。
「相当、興味があったのを我慢していたみたいだにょ」
 少女の手が男の胸から下腹部へ移動しはじめた時、秋の体は女へともどった。
 これからという時に、気が抜ける少女。
「どうして……?」
「あなたの時を止める能力が発動しそうだったので、続きはクラスメイトの女装男性のチ●コでやってください……それでは、お邪魔しました」
 軍医タコ一行は、少女の心に欲求不満を残したまま去っていった。


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