序章 A

 蘭花と銀牙の入った円筒ケースが床に沈み消えると、軍医タコはタブレットを操作して受信メールを確認した。
「おや? いつの間にか最近建国した『裸族人類が存在する退屈でない世界』の新国から、発生した問題解決を頼むメールが来ていますね……わたしは、問題解決屋ではないんですがね」
 受信したメールに目を通しながら軍医タコが呟く。
「蘭花と銀牙もメンテナンス中ですし……わたしとしても、これと言ってやるコトも特に無いので……ヒマ潰しに新たな国の問題解決でもしますか……ふむっ、まずは一番メール数が多かった国から順番に。この問題解決には裸族人類のオスとメスが必要ですね……さてさて、どうしましょうか?」
 軍医タコは思案を重ねて一番適材な、裸族人類を選び出した。

 やって来たのはクラゲ側裸族人類で、男女一体型のだった、秋ならオスとメスのどちらにも汎用できる。
 最初はウニ側裸族人類のウニ子を貸してくれるように、ドクター・エロに軍医タコは打診もしてみたが数秒で断られた。

 秋を連れて来たクラゲ型宇宙人数匹が、ふわふわと空中を飛びながら言った。
「秋で役に立つなら使っていいにょ……ただし、今回はクラゲも同行して指示するにょ。それでいいかにょ」
 クラゲ型宇宙人には明確な隊長や軍医は存在しない。
「わかりました……わたしの方も、 解決に必要と思われる能力のタコ側裸族人類を一人参加させるつもりですから。タコとクラゲで協力して問題の解決をしましょう」
「もう1つ条件を出すにょ、 問題解決した国で気に入った国の1つをクラゲがもらうにょ……クラゲが配する国にするにょ」
「まぁ、なんとか交渉してみましょう」
 クラゲ型宇宙人が秋に言った。
「そう言うコトでタコさんと、クラゲは協力するにょ……秋も力を貸すにょ」
 男女一体型の女秋は、クラゲの前に裸で膝まずく。
「クラゲは神……食べてはならぬ。秋はクラゲ神さまのご命令に従います」
 立ち上がった秋にクラゲが言った。
「秋、女の体でチ●コを出すにょ」
「はい、クラゲ神さま……んんっ」
 クリトリスを指で押し出すように腰を突き出した、性器の溝からニュッッと男性性器の棒が出てきた。
 濡れて突き出たチ●コを摘まんで上下に振りながら秋が言った。
「女の体から出てきた、部分男性のチ●コ見てください……はうっ」 

 ドクター・エロのラボ〔研究所〕がある、トゲトゲの小惑星──横倒しになった、尖った岩の上に座った裸のウニ子は、股間から生えているチ●コを引っ張っていた。
「んん……取れない、チ●コ抜けない……はぁはぁ」



 やって来た、ドクター・エロが言った。
「おまえ、何やっているんだ?」
「見ての通りです、女の体からチ●コ引き抜こうとしているんです」
「ウニ子、おまえなぁ……そんな立派なモノをつけてやったのに、いったい何が不満なんだ。どこまでも伸びる無限のチ●コだぞ」

 ウニ子の体は、タコ側裸族人類のコピー体をベースに組み合わせた。良いとこ取りの肉体だった。
 頭と顔は後に『氷の裸族人類』と呼ばれる。タコ側裸族人類の中でも一番の美人【氷華】〔ひょうか〕の美女パーツ

 両腕はタコ側裸族人類の中で一番の武闘派と呼ばれている、エネルギー弾を発射可能な【せつな】の腕。

 胸はタコ側裸族人類一番の美乳……『音の裸族人類』【音羽】〔おとは〕の乳。

 ヘソとウェストのクビレ具合は、初代【うに子】のクビレとヘソ穴。

 ヒップはタコ側裸族人類の海洋型裸族人類、海の裸族人類【真魚】〔まな〕の美尻。

 女性性器は『鋼鉄のマ●コ』と称された、タコ側裸族人類【陽子】の最強マ●コ

 脚と翼は、タコ側裸族人類一番の美脚の持ち主……空の裸族人類【美鳥】〔みとり〕の美脚で、翼の形態は……深紅の鳥の翼と不死鳥か鳳凰のような、美しい飾り尾羽だった。

 飛行能力は、宇宙空間では足の裏から炎を吹き出す。ハイブリット裸族人類【路理】の飛行能力……大気圏ではワイヤーで吊られて、ワイヤーアクションで移動する【初代うに子】の飛行能力を与えられていた。

 股間に移植されているチ●コはタコ側裸族人類オスの【銀河】が持っていた……どこまでも伸びる『無限チ●コ』玉付きで、ぺニスの根元裏側にクリトリスもちゃんとある。

「エロさまが余計なモノを頼んでもいないのに付けちゃたから……朝になるとチ●コは硬くなるし。何回お願いしても取ってくれないから……あたし、女の子ですよ。女の子の体にチ●コなんていりません!」
「余計なモノとはなんだ!! 女が見たらヨダレを垂らすほどの逸物だぞ!! そんなにいらなかったら、チ●コを取ってくれる国でも探して取ってもらえ!」
「エロさまのバカぁぁぁ!!!」
 ウニ子は絶叫すると、足の裏から炎を噴き出してどこかに飛んでいった。
 ドクター・エロはタメ息を漏らしながら一言。
「反抗期か……」と呟いた。

 タコ型宇宙船内で、女体のチ●コをヒクヒクと上下させている秋を眺めながらクラゲが軍医タコに訊ねる。
「それじゃあ、出発するにょ……最初に行く国はどこかにょ?」
「ちょっと待ってください」
 タブレットで、問題解決依頼が一番多かった国の映像を見ながら、少し思案した軍医タコが言った。
「こちらから、必要なタコ側裸族人類一体に加えて。着衣人類の響子も裸で同行させましょう」
「着衣人類もにょ?」
 軍医タコは『どこでもホール』を開くと、触手腕を伸ばして入浴中の響子を引っ張り出した。
「きゃあ!?」
 濡れた裸でいきなり、タコ型宇宙船に自宅の風呂場から空間移動させられた響子は、しゃがみ込んで胸を交差させた両手で隠す。
 響子の股間にはボディソープの泡が残っていた。
 響子にプライベートな時間は無かった。
「響子さん、一緒に来てもらいますよ……露出同行です、コピーロボットを響子の代わりに置いておきますから」
 軍医タコが言う、響子のコピー
ロボットは時々、誤作動を起こして。複数の男たちと勝手にセックスをしていたり、夜中に露出散歩をしてしまう。
 この間は、本物の響子が帰ってきたらコピーロボットが勝手に妊娠していて、慌てた響子は軍医タコに頼んでコピーロボットの腹部からカバーを開けて胎児を取り出してもらった。
 軍医タコが響子に言った。
「今度は留守中に、コピーロボットが勝手に妊娠しないように、避妊設定しましたから安心してください……コピーロボットから取り出した、胎児はパラレルワールドの響子の子宮にこっそり移植して、スクスクと育っていますから……響子は何も心配しないで、わたしたちと一緒に露出同行してください」
 ※座り込んで手で裸体を隠した響子は、頬を薄い桜色に染めながら。
「はいっ」と、答えた。
 クラゲが軍医タコに訊ねる。
「それで、最初に行く国はどこかにょ?」
「問題解決依頼が多かった国から、順に行きましょう。
依頼165数 風呂は混浴が当たり前、どこでもフリーセックス。 電車やバスの公共機関もクリヤーな車体で男も女も触り放題の『男女平等の国』です」


※座り方は読み手のみなさんのお好きなポーズを想像して「女の子座り」でも「横座り」でも「胡座」でも「爪先座り」でも自由でいやらしい座り方で



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