石、集まったよ♪ B

 我美が【竜宮島】の進路を響子の居る方角と、その後に向かう【ヒトヶ島】に進路設定して、乙姫のところに戻ると。
 乙姫は疲労困憊の表情で、銀牙のキン●マ袋を握り締めて中腰で立っていた。

 我美が言った。
「まだ、キン●マ抜いていなかったッスか?」
 乙姫が珍しく泣き顔で答える。 
「取れないの……キン●マ抜けないの」
 我美が、腕組みをして少し考えてから銀牙に言った。
「銀牙、ライチの皮を剥いて中身を押し出すように、皮の中からタマ出すッス……乙姫さまは、キン●マの下に両手を皿にして落ちてきたキン●マをキャッチするッス」
 銀牙がキン●マに手を添えて言った。
「はい、キン●マ……※ライチみたいに出します
 銀牙が搾ると、皮が縦に割れてムニュと金色の睾丸が外に出てきた。
 落下してきた金色のタマは乙姫の広げた手の中に転がる。
「生温かい、裸族人類のキン●マは本当に金色をしているのね……な─んだ、こんな簡単な方法で出てくるの?」
※裸族人類のタマを取るには、裸族人類の手で……さあ、乙姫さまキン●マ食べて精力つけるッス」 
 ところが今度は、キン●マの調理方法で乙姫は苦戦した。
 スライスしようとしても刃物は役に立たず、金串で串刺ししようとしても金串はキン●マに刺さらなかった。
 煮ても、焼いても、蒸しても、レンジでチンッしてみてもキン●マは喰えなかった。
「なによ! このキン●マ! どう料理すればいいのよ!」
「擦りおろしもムリみたいッスねぇ……ポテトサラダに混ぜてみるとか。叩いて柔らかくしてみるとか。いっそうのコト、乙姫さまが口にキン●マ含んで柔らかくなるか、溶けるのを待ってみたらどうスッか」
「スルメや飴じゃあるまいし、そんな頬を膨らませた恥ずかしいマネできるか!! いまいましいキン●マ
「乙姫さまの恥ずかしさの基準が、今一つわからないッス」 
 裸女と裸俗人類がいる部屋に、パンツ一丁の彦星がヒョコヒョコとやって来た。
「いつになったら、織姫とズコズコやらせてくれるんですか?」
「あんたは、もう少し乙姫さまの恋人としての勉強した方がいいッス」と、我美。
「ちょっと、なに勝手に話し進めてくれちゃっているのよ」と、乙姫。
「そうッスね……響子の家族がいる『日本国』到着までは、まだ少し時間があるから。彦星に女性愛撫のテクニックを教えてもいいッスね……銀牙、乙姫さまの体に愛撫をお願いするッス」
「はい、わかりました」
 銀牙は乙姫を床に押し倒す、乙姫の手から転がったキン●マを彦星が拾う。
「ち、ちょっといきなり何してんのよ……裸族人類への命令は一つだけしかできないんじゃなかったの?」
「命令じゃなくて、これはお願いッス……愛撫は別格ッス」
 銀牙は、乙姫の全身をナメクジが這うように、手や口を使って面で愛撫した。
 その高度なテクニックに喘ぐ乙姫。
「あぁ……あぅ」
 銀牙は乙姫の両足を優しく広げさせると。
 大陰唇をじらしながら指先で撫で回し、そのまま指は小陰唇と膣前庭に……クリトリスは最初は優しく皮の上から指の腹で。
 クリを下から上に愛撫して。濡れて勃起したら軽くソフトに上下左右に撫でたり時々、軽く押してみたりもした。

「はぅあぁぁ……あッあッ」
 背中を浮かせた乙姫は、銀牙の手技と舌技だけでイカされてしまった。
 しばらくして、絶頂興奮が冷めた乙姫が言った。
「恋人にするなら、銀牙がいい……銀牙を、あたしの恋人にしてぇ」
「ダメッスよ、昔から織姫の恋人は彦星と決まっているッス……乙姫さまは、彦星と恋人関係を結ぶッス」
 彦星の方を見ると、パンツ一丁の彦星は銀牙のキン●マを空中に放り投げて遊んでいた。銀牙のテクニックを学ぼうとしない彦星の態度にイラッとした我美は、遊んでいたキン●マを取り上げる。
「食べ物で遊んじゃダメッス、そうこうしているうちに響子がいる※『日本国』領域に到着したみたいッスね」

 台車の上でグッタリとしているスグリの【タコ神石】が輝きを放つ。
「おや? クリトリスのタコ神石がピコッピコッ光っているッス? そう言えば神石のトリセツに書いてあったッス…… 『タコ神石は、子タコに反応して位置をGTSする』って、響子の体内には、ずいぶん前にクラゲ側裸族人類の秋が操り奴隷用の子ダコを押し込んだと聞いたコトがあるッス……響子の居場所がわかれば、家にまで行く手間がはぶけるッス」
 我美は裸体の腰に淫乱ライダーベルトを巻くと。果物型をしたアイテムを取り出しても。
「変身」そう言って、床から二メートルほど上の空間にファスナーのようなモノを出現させた。
 ファスナーがジィーッと開くと、響子の家にあるバスタブのお湯が勢いよく流れ落ちてきて、お湯と一緒に入浴していた響子も裸で落ちてきた。
 いきなり空間転移させられた響子が、濡れた髪でキョトンとする。
「えっ、えっえぇ──えっ!?!?」
「それっ、取っ捕まえるッス」
 強制的に家の浴室から
【竜宮島】に連れてこられた響子を、ロープと猿ぐつわでグルグル巻きにする我美。
 手足の自由を奪われ、イモムシのように転がされた響子を眺めて乙姫が我美に訊ねる。
「どうして響子を拉致ったの?」
「なんでも、この先、響子が必要になるらしいッスよ」
「ふ〜ん」
 乙姫はそれ以上詮索しなかった。

『ジパング国』の【ヒトヶ島】……島の周囲にはヒトの群れが飛び回っている。



『裸千匹皮』と『魔我マッガー』は、出会ってすぐ意気投合して、ヒトの巣の洞窟で紅茶とクッキーのお茶会をはじめた。
 談笑しているマッガーが、千匹皮に言った。
「そうよねぇ、やっぱりあのネット悪口は乙姫の作戦よねぇ……千匹皮が、あんな書き込みするはずないもん」
「いったい何が目的なのか?」
 二人が会話を楽しんでいると、時を越える電車が現れ。電車のドアが開いて未来我美が顔を覗かせた。
「お茶会の最中に失礼するッス」
 未来我美は、車内から折り畳んだ台車を持って降りてきた。
 降りる時に車内に向かって。
「もう、ア●ルセックスに夢中になっている乙姫さまには、台車は必要ないッスね……スグリも元のコンビニに送り届けたッスから……今度は、過去の乙姫さまに台車を使うッス」
 そう言ってから、封筒を張り付けた台車をマッガーと千匹皮の近くに置いて言った。
「悪いけれど、もうすぐしたらボクと乙姫さまが、ここへ来るから……この台車と手紙を渡して欲しいッス」
「??? まぁ、そのくらいの用事なら別に構いませんけれど」
「じゃあ、頼むッス……二人の協力感謝するッス」
 そう言い残して、未来我美は去っていった。

 数分後に我美と乙姫がやってきた。
 我美と乙姫の後方からは、ロープでグルグル巻きにされた裸の響子をプリンセス抱っこした、天使の翼を生やした銀牙と。
 スグリが縛り付けられた台車を押した、パンツ一丁の彦星が続く。
 マッガーと千匹皮に向かって我美が言った。
「お茶会の最中にお邪魔するッス……最強裸女の『魔我マッガー』と『裸千匹皮』に、乙姫さまが話しがあるそうッス」


ダコ側裸族人類の蘭花はエッチの最中に銀牙のキン●マを抜いたり戻したりして遊んでいます。


響子の父親は転勤族なので、あちらこちらの『日本国』〔本家日本国・宗家日本国・裏日本国などなど〕を家族で引っ越ししています。ちなみに裏設定で響子には小説に登場しない弟が一人います。



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