神石レンタル D〔天にあまねくミルキーウェイ 〕

天空『天ノ川』の河岸──一人、困り顔では散策をしている天帝の姿があった。
 服の胸飾りには【天帝石】が付いている……『裸族人類が存在する退屈でない世界』の天ノ川〔ミルキーウェイ〕は、※天に住む巨大な女が乳房を搾って噴出させた母乳が源流になっていた。
 天帝は天ノ川の河原に落ちていた平たい石を拾うと、天ノ川の真ん中に居る白鳥座の白鳥に向かって石を投げる。
 投げられた石は水面を幾度か跳ねて、白鳥座に当たり、驚いた白鳥は羽ばたいて逃げた。
 ガッツポーズをする天帝。
「よっしゃあ! 逃げた白鳥座の代わりに何か別の星座を作るとするか……濡れたマ●コとかそそり起つチ●コを天に掲げてみるとか……ウケる」

 そんな、しょーもないコトを言いながら河原を歩いてきた天帝は、河原に建てられていた機織り小屋に入った。
 小屋の中では可憐な着衣した織姫が、機織り仕事もしないでボウッとしていた。
 父親の天帝が娘の織姫に話しかける。
「織姫、一発やらせろ」
 織姫は、惚けた顔で父親の天帝を見る。
「お父さま、それは近親姦です」
「そんなコトは百も承知だ、天ノ川天界ではわたしは神だ。どうとでもなる……一発ヤらせろ」
 タメ息をもらす織姫。
「イヤです。わたくしには心に決めた殿方が」
「あいつか! あの一日中、天ノ川に釣糸を垂れている怠け者か! 認めん!」
太公望さまは、そのようなお方ではありません」
「おまえの許嫁は、儂が決めた牛飼いの牛郎星という男がいるだろう」
「アレは、お父さまがわたくしを監視する目的で勝手に決めたコトで……わたくしは、身も心も太公望さまのモノです」
「むむむっ、勝手にしろ」
 天帝は機織り小屋を出て、ブツブツ言いながら天ノ川の河原を歩く。
「まったく、あんな性欲皆無な男のどこがいいのやら……そうだ、天ノ川に吊り橋座を作って織姫が簡単に会えないように、太公望のヤツを向こう岸に追いやってしまおう……釣りバカの太公望なら、穴場の釣り場があると言えば、簡単に引っ掛かるからな」

 そんな悪巧みを考えていると牛を連れた若者が、揉み手をしながら天帝に話しかけてきた。
「これは、これは天帝さま、お元気のようで」
「牽牛星、牛郎星、ワシ座のアルタイル……『彦星』か、命じた通り、ちゃんと織姫の監視を続けているか」
「それはもう、タメ息の数からトイレの回数、自慰をした時間までしっかりと確認しています」
「うむっ、頼むぞ……織姫は儂が抱く娘だからな。
しっかりと監視していれば、一回くらいなら慈悲で織姫を抱かせてやる」
「よろしく、お願いします(一回抱いちまえば、こっちのもんだ、力づくで織姫と恋人関係に……ふふふっ)」
 天帝は実の娘に欲情する変態だった……彦星はいい女を抱くためには労を惜しまない変態だった。

 彦星が鳥カゴに入った、タツノオトシゴのような生物を天帝に差し出す。
「今朝、天ノ川で仕掛けておいた網に掛かっていた龍の子供です……龍の子供には不思議な力を数多く秘めていると聞きます、この 龍の子供の力を【天帝石】のアプリとしてインストールされては
 天帝は胸飾りに付いている【天帝石】を触る。
 天帝石は仙女が力を込めるコトで、さまざまな力を発揮できる。
 現在【天帝石】にインストールされている力は、初期インストールの神石の取り扱い説明だけだ。
 鳥カゴを受け取って、変態天帝が言った。
「おまえ、牛飼いで漁師じゃないよな。牛飼いが漁をしたのか?……近々、仙女の竜吉公主〔りゅうきつこうしゅ〕の所に行って『瞬間移動』の力を天帝石に込めて〔インストール〕してもらう予定だったので。ついでに、龍の子の力も天帝石に入れてもらおう」
 天帝は龍の子供が入った鳥カゴを持って、仙女【竜吉公主】の元に向かった。

 美人の仙女は天帝が持ってきた龍の子を一目見て言った。
「あ、それダメ……石の容量オーバー。能力値が大きすぎる」
「なんだ、使えないのか……残念だな」
人間の肉体容量なら、マ●コチ●コに龍の子の口を密着させて能力をインストールさせて、裸女や裸男化させるコトも可能だけど……神石だと情報量が多過ぎてパンクするよ」
「じゃあ、今日のところは『瞬間移動アプリ』を……天帝石に」
「ごめ──ん、こんなに早く来るとは思っていなかったから、準備が間に合わなかった」
「何かすぐに、インストールできる力は無いのか?」
人間や動物を一体だけ星形の乗り物に変えて、使役できる力なら、あるけれど」
「それでいい、神石に入れてくれ」
 天帝は、人間や動物を一体だけ星形の乗り物に変えて、使役できる力を仙女から石に込めてもらった。

 インストール作業が終わった、竜吉公主が言った。
「聞いたわよ、天ノ川の白鳥座に石投げてイタズラしたんだって……全天の星座たちが、天帝に対して怒っているわよ」
「儂は天帝だぞ! 偉いんだぞ、星座たちの怒りなど屁でも……」
「北斗七星なんか、死兆星を天帝に見せてやるって激怒しているけれど」
 震える天帝。
「星座たちに対するイタズラは少し慎むとするか」

 仙女が言った。
「一週間後に来て、それまでに『瞬間移動』の力を用意しておくから……(どうせ、織姫を追いかけ回すために、瞬間移動の力を使うんだろうな……この変態親父)」


「天に住む巨大な女が乳房を搾って……」イメージとしては、恥毛ギリギリ見えの腰布着けた、でっかい女が喘ぎ顔で腰から上を水平線から出して、搾っている乳房から出た白濁の母乳が蛇行した川の流れになって流れている……って、ところでしょうか

[前戯へ][後戯へ]

8/15ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!