神石レンタル〔タコ神石〕 B

 次の時間軸に向かうクワガタムシ型タイムマシンの中で、入手した【ロキ石】を持った我美が。スグリの開脚したマ●コに石を近づける。【ロキ石】は所定の場所に引き寄せられマ●コの左側に張りついた。
 首を仰け反らせて、悦楽顔で呻くスグリ。
「ふぐぅぅぅ」
「神石は肉体に張りつく時は、その肉体に合わせたサイズに変わるっス……付着した瞬間に快感が押し寄せるっス」
「次はどの神石を入手するの?」
「【タコ神石】っス……これは、現在進行軸の時間で直接交渉した方がよさそうっスね」

 数分後──我美と乙姫は月の裏側に浮かぶ、タコ型宇宙船の中にいた。
 我美の話しを聞き終わった軍医タコが言った。
「話しはよく分かりました、乙姫さんの裸女の対する些細な悪巧みで……『裸族人類が存在する退屈でない世界』に重大な影響を与えない範囲なら【タコ神石】をお貸しいたしましょう。裸女同士の争い事に留めるなら」
 乙姫が小声で「些細な悪巧みって何よ……タコのくせに」と愚痴る声に被せるように我美が言う。
「感謝するっス」
 軍医タコは我美の浮かない表情に気づく。
「どうしました? 何か心配事でも?」
「実は【ロキ石】を入手した時に、ヌイグルミがロキを殺害してしまったようっス」
「ヌイグルミが神女グループ裸男のロキを? ふむっ、良かったらこの傷薬を使ってください」
 そう言って軍医タコは、軟膏が入った容器を我美に手渡した。
「裸女にのみ効果がある使いきりの傷薬です……あっという間に傷は治って、生き返ります」
「遠慮なく使わせてもらうっス、じゃあタコ神石を」
「わかりました。でも、わたしの体から取り出すと痛くて嫌なので隊長から頂きましょう……隊長、ちょっとこっちの部屋に来てください」
 軍医タコが通信管を通して隊長タコを呼び出すと、隊長タコがノコノコと部屋にやって来た。
「天気ですかぁ! お金さえがあればなんでもできる! イチ、ニイ、サン、タコ──ッ! なにか用か、軍医」
「少し立ち位置を移動してください……もう少し前に、ちょっとだけ右に。そこでストップ」
「ここでいいのか?どわぁぁぁ!」
 隊長タコが立った床にぽっかりと丸い穴が開き、穴の途中に格子状に張られたピアノ線でトコロテンのように寸断された隊長タコの血肉が穴の上まで飛び散った。
 一緒に飛び出してきた、体液にまみれた【タコ神石】を我美がキャッチする。
「【タコ神石】お借りするっス……うっ、生臭いっス」
「少し小振りですが【タコ神石】としては十分です……使用に関して少し制約を付けます、 使役できるタコ側裸族人類は最初に呼び出した男女の一方のみ、世界を破滅させるような指示はNGです。命令する事柄は一つにのみ……それでいいですか?」
「了解したっス、すでに呼び出す裸族人類とやらせるコトは決まっているっス……それじゃあ、【タコ神石】お借りするっス」

 我美と乙姫が去ると、数秒後に時を越える越える電車に乗った我美が現れた。
 停車した電車から降りてきた我美が【タコ神石】を軍医タコに渡しながら言った。
「役に立ったっス、神石をお返しするっス……あの傷薬は効くっスね」
「ずいぶんと早い返却ですね」
 軍医タコは時を越える電車の中から、こちらに向かって手を振っている『魔我マッガー』と『裸千匹皮』の姿を見た。
「また、妙な組み合わせですね」
「成り行きでこうなったっス……二人には【ロリ石】と【ロキ石】を返す時に協力してもらったっス」
 さらに軍医タコは、車内で台車に縛りつけられ、裸の男に犯されている乙姫の姿を確認した。
 口にイマラチオ器具を装着されて、膣穴を突かれている乙姫の表情は至福の恍惚感でトロンとしている──まるで、恋人に愛されているようだった。
 軍医タコが我美に訊ねる。
「乙姫さんが突かれていますね……相手の男性は誰ですか?」
「乙姫さまの恋人っス……正確には乙姫さまの、体の織姫の彼氏っスけれど……ちょっとした、事情があってセックスしてもらっているっス」
 乙姫が大きく絶頂する。
「ふしゅうぅぅ」
 我美が乙姫を犯している男性に言う。
「まだ、やめちゃダメっスよ……セックスを続けて乙姫さまをイカせるっス……乙姫さまが自分からア●ルセックスをお願いするまで続けるっス……それじゃ、うちらは【天帝石】を返すために、天の川に向かうっス」
 そう言い残して、時を越える電車はタコ型宇宙船から去って行った。


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あきゅろす。
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