乙姫の憂鬱 A

『日本国』某所コンビニ──自動ドアが開いて二人の全裸女が店内に入ってきた。
「いらっしゃいま……いっ!?」
 カウンターの中にいた女性店員が、裸で入ってきた乙姫と我美に言葉を失う。
 もう一人のアルバイト女性店員が、電話に手を伸ばす前に我美の裸体腰に、淫乱ライダーベルトが巻かれる。

「変身」
 電話をかけようとしていた女性店員の時間だけが止まる。
 我美が「さあ、脱いで裸になるっスよ」
 そう言って、時間を止めた店員の衣服を剥ぎ取り、裸にした。
 停止させられ、裸にさせられた店員の足を少し開いた形で立たせた我美は、時間を止めたアルバイト店員の膣穴に指を突っ込んで言った。
「ついでだからこの機会に、赤ちゃんがどこから出て来るのか教えてあげるっス……この穴、この穴から人間はやって来るっス……世界最強の穴はただひとつ!膣穴っス! いいっスか、止めた時間が動き出して電話をしたら、受話器の向こう側にいる人に『赤ちゃんはアソコの穴から出てきます』『マ●コの穴から生まれてきます』って、はっきり伝えるっスよ」
 我美は時間を止めたアルバイト女性の頭を、コクッコクッと縦に動かして、卑猥なイタズラネタを仕込む。

 怯えているもう一人のアルバイト店員の方を見て、我美が訊ねる。
「あんたが『砂野スグリ』っすか?」
 訊ねられた砂野スグリは、うなづいた。
「幼女からすっかり、成長していい女になったっスね……もう、前世の記憶も幼女だった時の記憶も残っていないっスね……乙姫さま、やっと砂野スグリにたどり着いたっス」
 乙姫がジロッと怯えている、砂野スグリを見る。
「これがあの、世間を騒がせた最凶幼女? そうは見えないわね」
 幼女から成長したスグリが言った。
「なんなんですか、あなたたち? 最凶幼女っていったい?」
「完全に普通の女じゃないの……我美、本当にこの女が必要なの?」
「神石の力を引き出して利用するには、砂野スグリが必要なんスよ。砂野スグリには神石を発動させるための 『人間アプリ』になってもらうっス……乙姫さま、砂野スグリの体を調べるっス」
「おうっ、がってんだぁ!」
 スグリに襲いかかり床に押し倒す裸の女二人。
「きゃあぁ!? やめてください!?」
 我美はスグリのパンツ〔ショーツ〕を引き千切り、股間をガバッと開き見る。
「ない、張り付いて無いっス! 神石がひとつもマ●コに張り付いてないっス! ヘソと乳首の方は」
 我美はスグリの制服の胸からヘソの辺りまでを引き破って、乳房とヘソを露出させる。
「乳首とヘソにも石が付いてないっス? 神石をどこに隠したっスか! 白状するっス」
「いったい何を言っているんですか、神石なんて知りません」
 泣き出したスグリを見て我美は、少し考える。
「これは、本当に知らないみたいっスね……記憶を自ら封印したっスか。乙姫さま、例の蜂の子供の能力で『自白剤』を砂野スグリに打ってもらいたいっス」
「やっと、あたしの出番ね」
 乙姫はミツバチの着ぐるみ姿になると、蜂の針をスグリの腕に刺す。
「痛いっ?」
「大丈夫、すぐに気持ち良くなるから」
 やがて、スグリの目がトロンとした目に変わると我美がスグリの耳元で囁く。
「さあ、正直に答えるっス……神石は今どこにあるのか、体のどこにどんな神石がくっついていたのか」
 ゆっくりとした口調でスグリが喋りはじめる。
「神石……お母さんからお尻叩かれて体から離れて飛んでいった……額には【進化神石】首筋には【ロリ石】乳首には右に【魔王石】左に【ラクシュミー石】……おへそに【太陽神石〔ウィツィロポチトリ石〕】……膣前庭に【天帝石】……マ●コの両側、右に【ヘラ石〔クロノス石〕】左は【ロキ石】……マ●コの穴【冥界神石〔アヌビス石〕】……クリトリスに【タコ神石】の合計十個」
 我美はスグリの言葉をメモる。
「ふむっ、ふむっ、全部の神石を集める必要はないっスね……ピンポイントで必要な神石を集めればいいっスね」
 我美が一人で納得していると、スグリは勝手に続きを喋りはじめた。
「十個の神石の他にも、ア●ルにくっつく【女王石】というのもあったけれど……」
 我美が慌ててスグリの言葉を遮る。
「ストップ! ストップ! 余計なコトは言わなくていいっス」
 乙姫が訝しそうな目で我美を見る。
「【女王石】って?」
「今回集める神石には、必要ない石っス……忘れるっス」
「ふ〜ん」

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あきゅろす。
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