婬罪VS淫忍〔最終性戦〕A

『黒き忍びの里』に一軒だけある、肉丼チェーン店〔使用している肉の種類は企業秘密、そのつど肉の味が変化する〕のカウンター席に座り、裸で丼物を食べているサドニキアのところに。
 呼び出しを受けた朧女と土門がやってきた。

 不明肉の肉丼を食べていたサドニキアが、口の端にご飯粒を付けて朧女たちに手を挙げる。
「待っていたわよ、腹が減ってはエッチができない……今、栄養補給をしていたところ。あなたたちも何か注文したら?」
 忍びの里のチェーン店には、従業員の姿は無い。
 客が着席すると、どこからか水が入ったコップがテーブルの上に現れ。客が呼び出しチャイムを押して注文するといつの間にか。
 テーブルの上に注文した料理と伝票が置いてある。
 代金を払う時もレジのキャッシュトレーにお金を置くと、一陣の風と共に、お釣りとレシートが客の目の前に現れる。
 朧女は『姉妹丼』を、土門は『母娘丼』を注文した。

 土門は『母娘丼』を注文した直後に、【第四の障壁】を越えてこちら側に話しかけてきた。
「聞こえるか……厨房の奥から、姉妹と母娘が従業員の男二人に、犯されて喘いでいる声がする。本当に『姉妹丼』と『母娘丼』ヤッてやがる……ストーリーには直接の関係はないから軽く流すからな」

 姉妹&母娘が「あぁん、あぁん」と、厨房で喘いでいる声を聞きながら。
 丼を食べ終わったサドニキアに朧女が質問する。
「本当に二対一でやるの?」
「しょーがないじゃない、婬罪の残りはあたし一人なんだから……さっさと丼物、食べちゃって。食べ終わったら店の隣にある、野原駐車場でエッチバトルするから」
 朧女と土門は、いつの間にか目の前に置かれていた『姉妹丼』と『母娘丼』を食べた。

 腹ごしらえが終わった三人は、店隣の空き地に場所を移動する。
 空き地から繋がる放置された牧草地には池や林がある。
 サドニキアがチ●コをヒクヒクさせながら言った。
「さあ、やろうか……エッチな3P戦」
 朧女が何やら隣に立つ土門に耳打ちする。土門は朧女の言葉に驚いた顔をする。
「いいのか? それをやると一対二じゃなくなって……こちらが有利じゃなくなるぞ?」
「軍医さんから頼まれていたから、土門さんに伝えるようにと」
「タコさんなりの考えがあるんだな……わかった」
 土門カシスが牧草地に向かって叫ぶ。

「第八の婬罪! おまえの母ちゃん、デーベソ!」
 女性性器の空間が現れ、中から飛び出してきた第八の婬罪が怒りの形相で土門にキックを浴びせる。
「ママの悪口を言うなぁぁぁ!! しまったぁぁ!! また悪口に釣られて出てきてしまったぁぁ」
 ネオテニーに蹴っ飛ばされて飛んだ土門はコートをムササビのように広げると、何事も無かったように旋回して元の場所にもどってきた。
 いきなり現れた裸の幼女を見て、点目でキョトンとするサドニキア。
「誰?」
 土門がネオテニーを指差しながら、サドニキアに伝える。
「第八の婬罪『幼女求婚の罪』ネオテニーだ!」
「第八の婬罪? うちら七人じゃなかったの?」
 気まずそうにサドニキアから、視線を反らしながらネオテニーが言った。

「これは誰にも言っちゃダメだからね……実は七つの婬罪には八番目の隠れ婬罪がいて、いつも陰から七つの婬罪を監視していたんだから……本当は七番目の婬罪が倒された時に、悠々とラスボス感覚で現れる計画だったんだけれど……こうなったらしかたない、淫忍をブッ潰して。あたしが望む世界を作る」
「八番目の婬罪が望む世界って何?」
 サドニキアに向かって小声になる、ネオテニー。
「ここだけの秘密の話しなんだけれど……あたしは、タコとかイカの海鮮生物がいない世界を望んでいて……」
 ペラペラと秘密を喋る、ネオテニーの計画を聞いて困惑するサドニキア。
 土門が言った。
「ゴチャゴチャ考えていてもしかたがない、こうなったら一対一づつでやるしかないだろう……オレと第八の婬罪、朧女と第七の婬罪でやり合うってのはどうだ」
 四人は成り行き上、土門の提案に乗った。

 朧女〔キャットスーツの退魔忍〕VS第七の婬罪【サドニキア】〔チ●コ

 土門カシス〔変態下着とコートの半裸探偵〕VS第八の婬罪【ネオテニー】〔スニーカー裸体幼女〕

 先に動いたのは、土門とネオテニーだった。




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