七つの婬罪VS八人の淫忍L第八の婬罪『幼女求婚の罪』【ネオテニー】

 子供の口喧嘩定番の母親への悪口に釣られて、うっかり性器空間から飛び出してきてしまった。
 第八の隠れ婬罪は、その場に裸でしゃがむと頭を抱える。
「しまったぁぁ! ママの悪口が聞こえたから思わず飛び出してきてしまったぁぁ、こんな軽いノリで登場するつもりじゃなかったのに!」
 空間に『どこでもホール』が開き、軍医タコが顔を覗かせる、軍医タコの背後には朧女の姿も見えた。
 軍医タコが裸のスニーカー幼女に言った。
「やっぱり、いましたね、第八の婬罪が……どんな婬罪ですか?」
 第八の婬罪が、軍医タコに向かってアッカンベーをする。
「そんなコト、簡単にタコに喋るか……バーカ、バーカ」
「チョコレート食べますか? おいしいですよ」
 軍医タコが板チョコを差し出すと、第八の婬罪は嬉しそうにフラフラと近づいてチョコレートを受け取り、銀紙を剥いてチョコレートをポリポリ食べはじめた。
「まっ、チョコレートもらったから自己紹介くらいなら……いいかな。あたしは第八の婬罪『幼女求婚の罪』【ネオテニー】……見た目は幼女だけど中身は大人だから」
「なるほど、なるほど、七つの婬罪が作りたがっている世界ってどんな世界ですか?」
 ネオテニーは、周囲を見回して声をひそめる。
「本当は秘密なんだけれど……チョコのお礼に特別に教えてあげる、誰にも言ったらダメだからね」 ネオテニーは小声で七つの婬罪が、目的としている世界を喋りはじめた。



「『天と海を支える女巨人』の子宮近くに、七つの婬罪が住んでいる国があるんだけれど……何万年も先に出産するはずの巨人の胎児が、急に成長をはじめてしまって、膨れてきた子宮壁に国が押されて崩壊滅亡する危険が出てきたの。
 そこで、七つの婬罪に伝わる預言書に記されていた方法で国を滅亡から救うコトにしたんだね……女巨人の妊娠が無かったコトにするために
「妊娠を無かったコトに?」
「もともと、女巨人が、どうやって孕んだのか誰も知らないから……巨人のホルモンバランスの影響で住民の女性が次々と無性交妊娠してしまって、自国で出産したい女性たちの希望があって国を捨てた総移住は難しくなったから……女巨人の子宮を凹ませるコトにしたって聞いている」
「八人の婬罪全員が、胎児の消滅を望んでいるのですか?」
「まっさか、あたしは国なんてどうなってもいいと思っているから、七人とは別の世界を作るつもり
 ここでネオテニーは、キョロキョロと再度周囲を確認してから小声で言った。

「ココだけの話し、誰にも言っちゃダメだからね……あたしは『タコ、イカ、クラゲ、ウニ、ヒトデの存在しない世界』を望んでいる……裸族人類のオスが絶頂した瞬間に、サドニキアと裸族人類のオスの間に割り込んで。あたしの希望する世界を吹き込む極秘計画なの」
「なるほど、なるほど……どうして、タコとかイカが存在しない世界を望んでいるんですか?」
「誰にも言わないでね……ココだけの話しだから。あたしが幼稚園児の時……お父さんが釣ってきたタコを生きたまま、ブツ切りして食べさせてくれたの」
「いい、お父さんですね」
「ありがとう、その時……タコの吸盤が喉の奥に貼りついて、一週間剥がれなくて……タコが大嫌いになった」
 ネオテニーの海産物嫌いの話が続く。
「小学生低学年の頃……お父さんが釣ってきたイカを刺身にして食べた時……※舌に激痛が走った。それはイカの精子が入った袋〔精莢・せいきょう〕が刺さったと知り……それからイカが大っ嫌いになった」


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あきゅろす。
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