七つの婬罪VS八人の淫忍A

 近親性交と近親交配、そして妊娠・出産の罪を持つ。
 第二の婬罪『近親出産の罪』【インセスト】が朧女に言った。
「これから、おまえとセックスをする……好きな体位を選べ。この風呂場は広くて床はタイル張りだから、寝っ転がることもできるぞ」
 朧女が正常位でのセックスを望んで、裸体を横たえようとした時……頭の中に若い男性の声が聞こえてきた。
《体位はマ●コが天を向くマングリ返し≠フ体位で……臼〔うす〕になれ! 朧女!》

 その声が聞こえた瞬間、朧女の頭の中がボウッとなり……気がつくと、母親が庭の茂みに隠れて隊長タコとペッタンペッタン、餅つきをしていたあの体勢を朧女はしていた。
 インセストが朧女に訊ねる。
「そんな恥ずかしい格好でセックスをするのか??」
 恥ずかしさから思わずツンデレモードになる朧女。
「す、好きでこんな恥ずかしい姿勢しているんじゃないんだからね。早く、あたしとセックスしなさいよ……絶対に屈服しないんだからね」
「ツンデレの妹もいいな……これから、おまえをオレの妹にする……おまえにはオレの子を生んでもらう」
 意味不明な言葉を言いながら、インセストは※互いの顔を見ながら砧〔きぬた〕≠フ体位で朧女と交わった……ズヂュズヂュズヂュ。ペタンペタン。
 朧女の淫眼はインセストには、通用しなかった。次第に感度を高められていく朧女。
「あふッ……あぁあぁんッ」
 朧女の性器に股間を打ちつけて、抜き挿しをしながらインセストが言った。
『並列世界の兄妹へ精神移行』
 風呂場の空間がグルグルと回り、目眩を感じた朧女が目を開くと、朧女はファンシーグッズが溢れる部屋のベットの上でインセストに砧〔きぬた〕をされていた……裸でセックスをしている朧女はインセストに、奇妙な感情を感じた。

 まるで別人の体に半分精神が入ってしまったような……不思議な感覚。
 朧女がインセストに対して出た言葉は以外な言葉だった。
「お兄ちゃん……あたしたち、実の兄妹だよ……お兄ちゃんの赤ちゃん欲しい?」
 朧女はインセストの妹になっていた。

 インセストは相手の女性と自分の精神を、無数にある並列世界の中から血の繋がった兄と妹の関係で近親姦が認められている世界を選び出して移動させる能力を持っていた。
 朧女が今、入っているのはインセストが兄、朧女が妹の世界だった。

 朧女は次第に元居た世界の記憶が薄れ、インセストの妹としての記憶が強くなっていくのを感じた。
(あたし、お兄ちゃんとセックスしている……兄と妹でセックスしちゃっている?)
 兄となったインセストが妹の朧女に言った。
子種を子宮にたっぷり出すからな……しっかり妊娠するんだぞ」
 インセストは朧女の膣内に大量のザーメンを放出する。
 並列世界に精神移行されて、完全にインセストを兄だと思い込まされている朧女が喘ぐ。
「あぁん……お兄ちゃぁん」
 朧女は兄の精液で妊娠した。十月十日後……臨月腹で分娩台に上り股を開いている妹、朧女の姿があった。
 分娩台の上で、出産に脂汗を浮かべて唸る朧女。
「んあぁああッ……生まれる、お兄ちゃんの赤ちゃん生まれるぅぅ!」
 朧女の産道から赤ん坊の頭が出かかった瞬間……ヒノキ風呂の風呂場で朧女が聞いた、若い男の声が聞こえてきた。

淫法『時間逆流』……朧女の時間は受精前の時間にもどる》
 出かかっていた赤ん坊の頭が朧女の産道に引っ込み、早戻りで時間が逆流する。
 朧女の意識が本来の肉体に戻り、砧〔きぬた〕の体位で抜き挿しをしていたインセストのペニスが膣穴から抜ける。
 理解できないといった顔をするインセスト。
「いったい何が起こった? なぜ時間が戻った? おまえを妹にして妊娠させたのに……なぜ? うッ!」
 インセストは朧女の膣内でなく、朧女の腹や胸や顔に射精して果てた。

 第二の婬罪『近親出産の罪』【インセスト】……敗北


※〔砧〕どんな体位なのか詳しく知りたい方は『砧〔きぬた〕』で検索してください。(砧が互いの顔を見ながらできる体位なのか、不明ですが超人的な婬罪と淫忍だから可能な体位ということで・笑)
どちらかというと視覚的に刺激を得る体位なので「あぁ、こんなのもあるんだな」くらいの感覚で。

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あきゅろす。
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