集まりし八人の淫忍A

【黒き忍びの里】薬乳天善の館に次々と淫忍が集まってきた……一番手で現れたのは天善の姪で退魔忍の『朧女〔おぼろめ〕』だった。
 首から下を紫色のキャットスーツ〔コンドームのような薄い素材で、表面がナマズ(キャットフイッシュ)の皮膚のように光沢がある……体の線がモロに出るエッチなグッズなので、破けると着ている女性はさらに羞恥な姿に〕で包み忍者短刀を持っている。
 エッチな女忍者の朧女が言った。
「【黒き忍びの里】を『七つの婬罪』から守るために、しかたなく参加するんだからね……べ、別にあたしはエッチじゃないからね」
 朧女、しばらく見ないうちに少しツンデレ化していた。
 朧女がキョロキョロと館内を見回してから、叔父の天善に訊ねる。
「そう言えば、ここ数日間……お母さん〔母朧女〕の姿が見えないけれど? お母さんは淫忍参加しないの? オレンジ色をしたタコ型宇宙人と庭でペッタンペッタン、餅つきみたいなセックスをしていたって。雑貨店のおばさんから聞いたけれど」
 突然、動揺する天善。
「あ、あ、姉上は……実家に里帰りしていて」
「お母さんの実家、この館だけど」
「い、いや……勘違いしていた。出産のために町の病院へ……身籠っていて臨月だったから」
「ほぅ……お母さんが第二子を妊娠、あたしに弟か妹が……そんな話し一度も聞いたコトないけれど」
 朧女が疑わしそうな目で天善を凝視する、朧女から目をそらす天善の顔から銀色の汗が流れる。
 朧女は天善から視線を外して言った。
「怪しいなぁ……お母さんが八人の淫忍に含まれないのは、確かみたいだけれど」

 朧女の次に館に現れたのは『変態忍者ハラミ』と『不運レオン丸』だった。

「変態忍者ハラミ参上! ニンニン」


「同じく、不運レオン丸、推参……裸プロレスラーのビジョが、七つの婬罪の一人に倒されてチャンピオンベルトが奪われた……ベルトを奪還するために参戦する」




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