八人の淫忍A〔不運レオン丸〕

【大江戸砂漠】大江戸シティの長屋近くにあるソバ屋……『変態忍者ハラミ』は同じ忍者仲間の『不運レオン丸』の説得を続けていた。



「ズルズルズル……それでは、どうしても一緒に『黒き忍びの里』には来てもらえないでござるか……ニンニン」
 ソバをすすりながら、ハラミが向かい合って座りソバを食べているレオン丸に訊ねる。
「すまん、チャンピオンベルト奪回の試合が近々あるので協力は無理だ……試合相手が、なんらかの理由で試合を辞退して不戦勝にでもならない限りは……ズルズル」
 縞模様のライオンマスクを被った、裸プロレスラー……リングネーム『鉄人虎七』の不運レオン丸はソバ湯を飲む。
 ワサビの辛さに、目頭を押さえながらハラミはレオン丸の試合相手について訊ねた。
「チャンピオンベルトの奪還試合で、誰とリングで闘うでござるか? ニンニン」
「土門探偵団で普段は秘書をやっている、人工裸女の『ビジョ』だ……シリコン結晶体と人工人間細胞の融合生命体の」
「あぁ、あの性器部分だけが露出した。極薄キャットスーツでリングに上がり試合が進むうちに穴が広がっていくという……女性裸プロレスラーでござるな……男と女で裸プロレスをやるのでござるか? 彼女は今どこに?」
「試合に備えて、ジャングルで特訓中だそうだ……オレも特訓しないとな」

 そのビジョは、ジャングルで七つの婬罪に襲われていた。
 裸身の腰にチャンピオンベルトを巻いて、樹から樹へと跳び移る人工裸女のビジョは、リスの尻尾が生えた小柄な裸の女に追われていた。
 機敏な動きで、人工裸女を追う裸の女が樹上で言った。
「ニヒヒヒッ……七つの婬罪一番の素早さを持つ、このボク……第六の婬罪『フェラ交際の罪』【フェラリス】からは逃れられないよ」
 フェラリスは、一瞬ビジョの姿を見失った。次の瞬間、空中反転したビジョはフェラリスの背後に回り込み。フェラリスを後ろから羽交い締めにする。
「ふぇ?」
 高い樹上から一気に地上へと落下していく、ビジョとフェラリス……ビジョは空中でフェラリスの頭を下にしたパイルドライバーの『フェラチオドライバー』体勢に入って、落下していくフェラリスの股間に唇を近づけて戸惑う。

チ●コがない!? 女!?」
 一瞬の隙を突かれ、体勢を入れ替えさせられるビジョ……フェラリスはビジョの股間に顔を埋めると、高速でペロペロと女性性器をナメはじめた。
「んん……クンニは専門外だけど、ナメてあげる……ペチャペチャ、んんんん」
 膣穴周辺をナメ回され、ビジョの膣穴へ舌が高速で抜き挿しされる……落下しながら、快感に身を委ねたビジョは我を忘れた。
「あぁぁぁぁぁ……あふぅぅぅ……ぐぶっ」
 そのまま、頭部を地面に激突させたビジョは、白目を剥いて倒れ意識を失った。
『クンニドライバー』でビジョを撃破した、フェラリスは空中回転して大地に立つ。
 白目を剥いて倒れているビジョに近づいたフェラリスは、ビジョが腰に巻いていたチャンピオンベルトを外して自分の腰に巻いた。
「ニヒヒヒッ、それじゃあチャンピオンベルトもらっていくね……これで、大江戸シティの忍者も心置きなく。八忍として参加できるね……キャピ」

 フェラリスが去り静寂したジャングルに落ち葉を踏み、気絶している人工裸女に近づく者がいた。 謎の人物は、ビジョの額に向けて幼女の手を広げる。
 小さな手から淡い光りが、ビジョの太陽神石が埋め込まれた額に照射される。
 ビジョの額に光りを照射している人物の、囁き声が聞こえてきた。
「幼女の心におなり……母親に依存するように、反抗期前の素直で従順な心におなり」
 白目を剥いたビジョの肢体が、ビクッビクッ痙攣した。



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