八人の淫忍@〔犬尾平次〕

 別銀河の忍法惑星【アワノ国】……『里見八忍剣士』の、犬崎九十朗・金溜鬼子〔かねだまり・きこ〕・猫田猫美・犬尾平次の四人は。
 突如、空間に開いた縦長のヘソ穴から現れた。ザコ女忍集団の襲撃を受けていた。
 忍者刀を振り回して、襲ってくるザコ忍を峰打ちで倒し続けていた。犬崎九十朗は額に浮かんだ汗を手甲で拭う。
「こいつら、いったいなんなんだ? 倒しても倒してもヘソ穴から蟻のように湧いて出てくる!?」
 数日前に『裸族人類が存在する退屈でない世界』の『黒き忍びの里』の薬乳天善から。
「八忍剣士の中からエッチな忍剣士を一人、選抜してこちらに来てもらって欲しい」という内容の、※2手紙と『黒き忍びの里』までの旅行券を受け取った八忍剣士たちが、天善の申し出に断りの手紙を送ろうと話し合っていたところに。
 空間にヘソの穴が開き、ワラワラとピンク色の女下忍たちが出て襲ってきた。
 女ザコ忍の追撃を退けながら逃げる、八忍剣士たちは次々と倒れ仲間が減っていった。
 犬頭華京が破れ。
 間毛犬吉が倒され。
 珍珍チャウチャウが、敵前逃亡をして。
 イ・ヌイージがザコ忍の手コキで絶頂させられた。

 残る四人が竹林の道まで逃げてきたのを、少し小高い丘から見下ろしている。
 裸身に金属リングと、赤く細い革ベルトを組み合わせた緊縛具を装着して悶えている、ウサギ耳女がいた。
「あふッ……いじめて、いじめて……気持ちいぃウサウサ」
 ウサギ耳とポンポン尻尾の女……七つの婬罪……第四の婬罪『自虐結婚の罪』マゾッポ

 マゾッポに操られる女ザコ忍たちに追い詰められていく、忍剣士たち。
 犬崎九十郎が押し寄せる女ザコ忍たちに飲み込まれ、人山の中に埋まると。
 ミニスカ着物の、猫田猫美が二つのシンバルのようなモノを合わせた、マカロン型の忍具を構えた。
「はにゃ、九十郎も、やられたにゃ」
 事務員風の女性、金溜鬼子がインテリ眼鏡の縁を押さえる。
「残る八忍剣士は、三人……結局、誰かを選択させられる流れにハメられた。と、言うことですか」
 鬼子は旅行券の入った封筒を、犬尾平次に投げ渡す。
「この旅行券で『黒き忍びの里』に行きなさい平次……ここはあたしと猫美で食い止める」
 猫美がニヤァと鳴きながら、マカロン型の忍具から刃を露出させる。
 合わさった忍具の隙間から愛液のような液が滴り、同時に猫美の性器も濡れる。
 封筒を受け取った、岡っ引き姿の平次が戸惑いながら訊ねる。
「どうして、あっしなんかを?」
「はぁはぁはぁ……平次が忍剣士の中で一番のドスケベだからにゃ……はぁはぁはぁ」
 顔を紅潮させた猫美が、鋭い刃が露出した忍具を高速回転させて、迫ってくる女ザコ忍たちの忍び装束を切り裂き裸体に変える。
 鬼子がスカートの中に手を入れて、愛液で濡れた下着を脱ぎ捨てる。
「はぁはぁはぁ……早く行きなさい、あたしと猫美の戦闘力を上昇させるエロバージョン≠ェ発動している間に……宇宙空港に……はぁはぁ、早く行きなさい」
 封筒を握りしめて、平次は駆け出した。
 丘の上に立つ、月を背にしたウサギ耳のマゾッポを睨みながら、片足を上げてカカト落としの戦闘体勢に入る鬼子。
「あたしも、八忍剣士の経理を担当する女……そう簡単にはやられない……はぁはぁはぁ」
 数分後……鬼子と猫美の絶頂声が竹林に響き渡った。


※2ファックスみたいなもんで、送って再生された文の手紙と忍者惑星で発行された旅券を同封で配達されたと思ってください

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あきゅろす。
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