七つの婬罪D

 メッセージを見終わった軍医タコが呟く。
「三柱が人質になっていたら『菊花』作りを断るコトはできませんね……天善どのも、黒き忍びの里を守るためには。
七つの婬罪と淫戦をする八人の淫忍を集めるしか……恐るべし『七つの婬罪』」

 オナンが、松枝の上でサル尾を揺らしながら言った。
「ウッキキ、わかったら早く【タコ神石】を渡すっキ」
「選択の余地は無さそうですね」
 軍医タコは、体内から抜き出した【タコ神石】を、触手を伸ばしてオナンに渡す。
「【タコ神石】はタコ側裸族人類に、保持している者をタコだと誤認識させる石……砂野スグリのような、神石に適合体質をした変態幼女でない人間が、長期間保持すると精神に影響が出てくるので注意してください……【タコ神石】はクリトリスに付着させて使います」
「わかった、忘れずに伝えておくウッキー」
 オナンは猿が餌を口の中に溜めるように、頬袋にタコ神石を入れた。
 軍医タコがオナンに質問する。
「ところで七つの婬罪≠ヘ本当に七人だけですか?」
「??? 質問の意味がわからないっキーっ、七人だから七つの婬罪だっキー」
「そうですか」
 その時、空から裸の白我美が落ちてきて、松の枝にいたオナンと顔面衝突する。
「ぐぎゃ!?」
 オナンの顔から星と土星が飛び出る。
 白我美は膝を抱えた格好で、空中回転をして着地した。

 白我美がチアガールボンボンを振って、周囲を応援する。
「がんばれ、がんばれ裸体! がんばれ、がんばれボク! みんなでトゥモロー! ムギュウゥ、エッチな体を抱き締めて……ギラギラやばぁぁ、大変大変! 黒我美から恥骨で連絡があった『無限オナニーは気持ちいぃ』『七つの婬罪の一人、無限自慰の力を持つ猿尻尾のヤツには気をつけろ』って……そう、ちょうど」
 白我美は額に×印の絆創膏を貼って、ムッとしているオナンを指差した。
「あんな尻尾のヤツ……い゛っ!」
 オナンが白我美の方に片手を伸ばすと、白我美は白球の空間に閉じ込められて、オナニー空間に飛ばされ消えた。
 オナンが何事も無かったように言った。
「それじゃあ、『菊花』を作る件と七つの婬罪に倒される『八人の淫忍』の件をよろしく……八人集まったと、うちのリーダーが判断したら容赦なく襲撃を開始するっキーッ」
 そう言って、オナンは枝から枝へ飛び移り去っていった。
 いきなり空から現れて、いきなりオナニー空間に消えた白我美を見た天善が呟く。
「あの、プリ●ュア裸族人類……何しに出てきたんだ? 七つの婬罪に対抗できそうな八人の忍びを集めなければならない状況が、強制進行したな……心当たりの忍びに連絡してみるか」

【タコ神石】を受け取ったオナンが、竜宮島にもどってきて数時間後……砂浜の白いビーチチェアの上で、全裸オナニーをする乙姫の姿があった。
「おう、おうっ、おうぅ」
 仰向けで寝っ転がり、だらしなく開いた股に両手をあてがって、オナっている乙姫の姿は壮絶だった。
「オナニーしないと、男日照りの股穴に蜘蛛の巣が……おうっ、おうっ……イッ、イッ」
 乙姫が腰を浮かして喘いぎながらイクった姿を、傍らのビーチチェアに座って眺めていたサドニキアが言った。
「いいわぁ……淫らな恍惚顔で絶頂する女の表情って最高……イク寸前のマ●コにバイブ突っ込みたくなる……やっぱり『無限自慰の罪』が近くにいると男女はオナニーをしたくなるものね……これからどうするとか、乙姫ちゃんは聞いてくれないの?」
「はぁはぁはぁ……これからどうするの? はぁはぁはぁ」
「すでに婬罪を二名……選ばれそうな忍者が、集まりやすいように手を回して放ってある」
「はぁはぁ……どういう意味?」
「それは結果を見てのお楽しみ」
 サドニキアは、傍らで猿座りをしているオナンが、口の中でしゃぶっている【タコ神石】を吐き出すように視線で要求してオナンは、第七の婬罪『加虐祝日の罪』サドニキアの手の平にタコ神石を吐き出した。
 サドニキアは、唾液にまみれた【タコ神石】を手の中で転がして眺めながら、オナンから聞いた軍医タコの言葉を呟く。
「確かこの石を、クリトリスに付着させるんだよね」
 宝石のような輝きを放つ石を、クリトリスに近づけると粘液の糸が自然に石とクリトリスを繋げ。
 磁石が金属に引き寄せられるように【タコ神石】は、サドニキアのクリトリスに貼りついた。


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