ギド子の教室A

 軍医タコがそう言った時、空間の一部がガラスのように割れて宇宙空間から。
 甲羅を背負った、首なし手足なしの女体が股の穴から炎を吹き出して飛んできた。
 教室に滑空した女体から頭と手足がニュッと出て立ち上がった姿が、トカゲ型の怪女に変わる。



「お待ち、路理〔ろり〕参上」
 軍医タコがケモナー界裸女の、路理に言った。
「来てくれましたか裸女の路理さん」
「はい……あたしに何か用……」
 ギド子を一目見た瞬間、それまで尻尾を振っていた路理の顔つきが変わる。
 威嚇をするように珊瑚のような背ビレを青白く発光させて、重低音で咆哮する路理。
 ギド子の方も三つ首竜を輝かせ、コウモリのような翼を広げ甲高い声で鳴いた。
 本能的にライバルと認め合った二人の裸女が、レズ愛撫バトルで激突する。
 路理の裸体に絡みついた黄金色の竜が、舌先で乳首や性器を同時ペロペロ攻撃をしてきた。
「あはぁぁぁ……はぁんん」
 路理の手は竜の首をスリ抜けて、つかむコトさえできない……一方的にやられまくりの路理の膣穴とア●ル竜の舌が差し込まれ、さらなる快感が路理を襲う。
「うはぁぁぁぁ!!」
 虚ろな目の路理は背ビレを光らせて抵抗を示すが、ギド子の黄金竜は愛撫攻撃を緩める気配はない。

 黄金色の竜に裸体を絡まれて、恍惚とした表情の路理の足先が、少し空中に浮かぶ……同時に路理の乳房がプクッと少し膨らむ。
 軍医タコが言った。
「豊胸エネルギー!? いったいどこから? はっ! そういうコトですか……ギド子さんの本体は別の空間にあるのですね」

 その時……絶頂したはずの響子が、急に腰を上下させて机の上で喘ぎはじめた。
「あッ……あふぁぁ……こんなの反則です……イクぅ……イカされてしまうぅ!! あれ? あたし一回イッたはずなのに?? イクぅ!!?? あたし、もうイッているの?」
 響子が昇天したのを見た軍医タコが、あるコトに気づく。
「重力場の変化……時間軸のズレ……謎は解けました、我美さん今回の騒動の発端となった次元移動バイブは今、手元にありますか?」
「ここにあるっス」
 我美がお腹の袋から取り出した、バイブを受け取りスイッチを入れる軍医タコ……モーター音と共にバイブが卑猥な動きをする。

 軍医タコは、ドラ●ンボールレーダーのような道具を取り出すと、周囲空間の歪みを測定した。
「どこかに必ずあるはずです……別空間に繋がっている、ギド子さんのマ●コが」
 レーダー画面の中の曲線が女性性器の形に歪む。
「見つけました、本体の穴はココです!」
 軍医タコが空間の一点にバイブを突き刺すと、半分ほどバイブの先が消えて、汁のようなモノが迸った。
「うッ!?」と短い声を発して『裸女が少しだけ存在する素敵な世界』の物理法則に囚われるギド子。
 軍医タコが路理に言った。
「今です! これで愛撫が効きます……唾液熱線を竜の口に吐きかけてください」
 路理は一匹の竜を捕まえると、口をこじ開けて溜まった唾液熱線を「今までのお返し! ぺッ!」と、竜の口の中に吐き出した。
「はぐぅぅ……女の子の唾液が……あぁぁ、いぃ……すごくいぃ」
 実は唾液マニアという特異な性癖を持っていたギド子は、快感にガクッガクッと肢体を震わせ……鳴きながら果てた。

 数十分後……相手からの愛撫が有効となったギド子は、晴れ晴れとした顔で言った。
「これで、恋人からチ●コ挿れられても感じるコトができる……ありがとう」
「どういたしまして、確か体質を変化させられたら新しい性文化に協力すると言っていましたね……少し気になるコトがあるので三匹の竜頭を調べさせてください、何か光線のようなモノが竜の口から出るかも知れませんから
 ギド子は、頭の竜首を軍医タコに近づける。
「三頭とも犬みたいに人懐っこい竜ですね……よしよしよし、なるほど……わかりました。女性生徒に向けて竜の口から光線を出してください、コツは乗り物酔いで、胃の内容物が逆流するようなイメージで」
 やってみると、竜の口から稲妻のような光線が出た。



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