ボディスナッチャー港町A

 コピー女は、軍医タコから受け取ったフラッシュ・メモリーを手にコピー人間が作れそうな豆のサヤを探す。
「ここら辺のサヤが生育が良さそうかな」
 スイカの品定めをするように、ポンポンと数回叩いてからフラッシュ・メモリーをサヤに差し込む。サヤの表面に卵子が受精した時のような光りが走り、ドクッドクッとサヤの葉脈が波打ちはじめた。
「三分間待って……すぐにコピーできるから」
 三分後にサヤが割れて、中から粘液にまみれた全裸の男性が滑り落ちてきた……ヌヂュ、ドサッ。

 サヤの中でコピーされていたのは、響子の恋人の犬コロだった。
『裸女が少しだけ存在する素敵な世界』では、初顔合わせの犬コロに響子はポカンとする。
 軍医タコが立ち上がった犬コロを響子の前に連れていって対面させた。
 裸で向き合う響子と犬コロ、軍医タコが言った。
「紹介します、響子の恋人の犬コロです……良かったですね、恋人と再会できて」
「恋人って……えぇえぇ!? ち、ちょっと待ってください頭の中が混乱して、意味がわからないんですけれど??? 恋人を作った??」
「愛し合う者同士、意味なんてありませんよ……恋人はどんなに離れていても巡り会う運命なのです。響子と犬コロは恋人同士ですから遠慮なく、セックスしちゃってください」
 動揺する響子。
「いやいやいや……初対面でよくわからない男性を、いきなり紹介されて恋人だって言われても……ちょっと、嬉しくはありますけれど」
 軍医タコ話しだと。この先、エロ文化を作るためには同行させる男性の必要性が不可欠のため、犬コロをコピーさせたらしい。
「響子も自分の恋人と一緒に、エッチな旅ができるから楽しいでしょう」
 腕組みをして悩む響子。
「う〜ん、なんか恋人の作り方としては違っているような」
「深く考えない、考えない……それよりも、新たなエロ文化の『ローションマッサージ仮眠室』です。今回は犬コロをお客にしてプレオープンをやってもらいましょう」

 コピー女に案内されて軍医タコたちがやって来たのは、港町の廃業した釣り宿を兼ねた入浴施設だった。
「この宿の風呂場に隣接したアカスリコーナーだったら、広くて数人が横たわっても大丈夫……ローション使っても、お湯で洗い流せるから」
 入浴宿泊施設内にも、コピー植物は侵食していてサヤがあちらこちらに下がっていた。
 それを見て軍医タコが呟く。
「なるほど、ローションマッサージ仮眠を受けるお客が、自分とそっくりなコピー人間からローションマッサージプレイを処術される……これは倒錯的な風俗サービスとして人気がでそうですね」

 全裸の犬コロが仰向けで寝台に横たわると、粘液でヌルヌルになったコピー女の性的マッサージが開始された。
 コピー女は犬コロの胸や腹を、ヌルヌルの手で擦り犬コロの固く勃起したチ●コや二つのキン●マローションマッサージしていく。
「ふふふ……こんなにチ●コ固くしちゃって……いいのよ、気持ち良くなったら好きな時に出しちゃっても」
 コピー女にしごかれている犬コロの口から「…………うぅ……うぅ」という声が漏れる。
 コピー女は片手で犬コロの性器をいじくりながら、全身に粘液〔ローション〕の手を這わせていく。
 快感で犬コロの浮いた背中側から、ヒップ、ヒップの谷間、谷間の窪みア●ルまで、ヌルヌルのローションまみれになった。
「ぅはぁ…………うぅん」
「うふふふ……ローションプレイ嫌いじゃないかも」
 コピー女はさらに、犬コロと裸体を重ねるとヌルヌルの裸体を前後させる……マットプレイだった。
 やがて、犬コロの口からスゥースゥーと寝息が聞こえてきた。
 裸体を擦り寄せながらコピー女が言った。
「お客さん気持ち良くて、眠っちゃいました」
 新たな風俗文化……『ローションマッサージ仮眠室』が誕生した瞬間だった。


『裸女が少しだけ存在する素晴らしい世界』に誕生した風俗カルテC【ローションマッサージ仮眠室……仮眠した時間に応じて料金を払います、要望すれば追加サービス料金でコピー人間の自分との添い寝も可能】



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あきゅろす。
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