【ケモナー隊長】〔路理〕対【魔法隊長】〔魔法少年ファイ〕A

【ファースト会場】……【ケモナー隊長】対【魔法隊長】
 リング上にはすでに『魔法少年ファイ』と『怪女・路理』が、対角のコーナーでスタンバイしていた。
 ファイの頭の触手管からは白い液体が、ピュピュと吹き出し。


 でかいトカゲ型怪女で登場した路理の背ビレが時々、青白く発光していた。


 強者同士の対峙……緊迫した時間が流れる。リング席には勝者との次の対戦を控える魔我が椅子に座って、ポップコーンを食べながら観戦していた。
 ケモナー隊長と魔法隊長も互いを牽制し合う。
「ふぎゃぁぁぁ」
「マホマホマホ」
 静寂の後……ゴングが鳴り響く先制攻撃を仕掛けたのは『魔法少年ファイ』だった。
 スライム化したファイが路理に被さり包み込む。
 路理を餡〔あん〕にして、緑色の水マンジュウのようになった、ファイがプルプル震えながら言った。
「このまま、一気に怪女のお姉さんを全身愛撫してイカせちゃうよ……魔法、肉体停……」
 ファイが生ミイラ男を絶頂させたのと同じ方法で、路理をイカせようとした……直後、スライムの中で閃光が迸り。
 数十発の小型ミサイルが路理を包んでいるスライムの中から飛び出してきた。
「ぎゃあぁ!!」
 弾頭が亀頭の形をした小型ミサイルは、空中でUターンをするとファイが変化したグリーンスライムに回転しながら突き刺さる。
「おッ!? おおおおおッ!?」
 どうやら、Uターンしてきたうちの一発がア●ルに命中したらしいファイは、路理から離れて人間形態にもどるとリングに横臥して、ピクッピクッと痙攣する。
 ファイのア●ルには一本のミサイルが突き刺さっていて、バイブと蠕動の刺激をファイの排泄孔に与えていた。
「おッおおおッ……ア●ル気持ちいぃ……もう、ダメぇぇ。うへへへ」
 頭の触手管から白い体液を勢い良く、ビュッビュッ吹き出しながら。ファイの体は泡になって消えた。
 四つ這い姿勢になっていた路理が立ち上がり、大きく伸びをする。
 あっと言う間の勝敗決定だった。

【魔法隊長】〔魔法少年ファイ〕×
【ケモナー隊長】〔路理〕○

決勝進出【ケモナー隊長】

 この試合で、午後の決勝戦は【ケモナー隊長】と【エロ隊長】に決定した。


 準決勝終了数十分後……軍医タコと響子は、隊長タコ〔ヨシタコ〕の選手控え室を訪れていた。
 控え室には、頭にアンテナを刺した隊長タコ、タコ仙人、そして全裸でストレッチをしている魔我がいた。
 軍医タコが椅子の上でダラァとしている、隊長タコに話しかける。
「隊長、決勝戦頑張ってくださいね……決勝戦はリング下での、隊長同士の場外バトル興業〔肉弾プロレス〕も予定されていますから」
 呆けた顔で返答するヨシタコ。
「すべては軍医さまの、お陰でございます……ピピピ」
 軍医と隊長のやり取りを見ていたタコ仙人は「ダメだこりゃ……せいぜい、頑張って優勝してくれ」と、いった顔で頭を数回横に振った。

 リング場外の隊長同士のバトルは、軍医タコがタコ仙人に二回戦時に提案した企画で……決勝戦に出場する隊長同士にプロレスをさせて。
 勝った方が負けた方の貯金からクレジットカードを使って希望の商品を一品だけ購入できる。
 同時に今までの対戦で破れた隊長たちにも、応援した隊長が勝った場合、一品希望商品を購入できるという特典つきだった。

 希望商品一覧
『ケモナー隊長』高級ネコ缶

『魔法隊長』新品の魔法少女ステッキ

『ゾンビ隊長』最高級牛肉の詰め合わせ

『植物隊長』プレミアム液体肥料

『メス隊長』期間限定高級宝石のネックレス

『チョンマゲ隊長』国宝級の小太刀

『メカ隊長』純正高級機械オイル半年分

『筋肉隊長』レア重金属ダンベル一式

『エロ隊長〔ヨシタコ〕』軍医タコさまに、仕えられる喜びさえあれば何もいらない……ピピピ



 隣部屋のケモナー隊長の控え室から聞こえてくる。
 激励する隊長タコたちの笑い声に響子がポツリと言った。
「隣の控え室、賑やかですね……魔我さん、午後からの試合がんばってください」
「任せて!二つの力でエロく闘うから」
 そう言って魔我は頭の後ろに両手を組んだ格好で、裸体の腰を前方にクイッと突き出した。



[前戯へ][後戯へ]

14/16ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!