八忍剣士の妨害C『犬頭華京』撤退

 軍医タコの命令で裸の響子が、桜花のピンクジュータンの上に裸体を仰向けに横たえると。
 犬頭華京は「女が相手なら、こちらは男の傀儡で相手をするでおじゃる」そう言って。
 牛車の中から白い布が被せられた等身の物体一体を、黒子に命じて運び出させた。
 黒子が支え立たせた等身物体の被せ布を剥ぐと、中から球体関節で木目が浮かぶ男体人形が現れる。
 うなだれている、人形の黒髪は人毛のように見え。両目を閉じた、その美少年人形の肌は本物の人間のようだった。
 首から下の木製胴体には、乳首のポッチやヘソの窪みや、木目のチ●コも作られていた。
 人形に近づいた華京が人形の髪をつかみ引っ張り、顔を上げさせる。
 両目を閉じて、口を半開きにした傀儡〔くぐつ〕人形の表情は少し哀れだ。
 よく見ると口の中には、白い歯と舌もちゃんとあった。
 華京が言った。
「この、男体生き人形は【若武者人形】でおじゃる……ついでに男の相手用に持ってきた【姫人形】も披露するでおじゃる」
 黒子たちが、牛車の中に残っていた、もう一体の布が被せられた物体を外に運び出す。
 こちらの木製人形は足を広げて座った形で下ろされ、布が外された。
 首まである切り揃えた黒髪で、うなだれた美少女顔の木製人形が現れる。
 小さめの乳房と女性性器も、しっかりと彫り作られている。
「このニ体は、いわくつきの人形でおじゃる……その昔、乱世の合戦時代に愛し合って、駆け落ちをした若武者と姫君の魂を宿しているでおじゃる」
 華京の説明だと、諸国の武将たちが日々、覇権を争っていた武士の時代。とある国の若武者と姫が恋に落ち……手をとって城から逃げ出した。
 城からの追っ手の刃は若武者の首を斬り落とし。その時、若武者をかばった姫も誤って首を斬り落とされ、二人とも絶命した。

「偶然にも若武者と姫君が命を落とした竹林の近くに、傀儡師の家があったのでおじゃる……若い二人を哀れに思った傀儡師は二人の魂を制作中の木製人形に入れたのでおじゃる……その時に、若武者と姫の顔と頭髪の皮を剥いで人形の頭に被せたのでおじゃる」
 華京が五指を男体人形に向かって広げ、糸で操っているような仕草をすると。
 人形の瞼が開き陶器でできた目が現れた。華京に操られる若武者傀儡人形は、カクッカクッとした動きで寝そべった響子に近づいていく。
「さぁ、操られた者同士で“まぐわう”でおじゃる」
 男体人形が響子に重なると、黒子たちが自在に角度と方向を変えられる、木製チ●コの挿入角度を調整して華京が指先を動かす。

「人と傀儡……つながるでおじゃる」
 男体人形が木目のチ●コを、響子のマ●コ穴に押し込んできた……ジュプッ。

 華京が指先を動かすと、人形の腰がカクッカクッと動き、響子を犯しはじめた。
「あッあッ……人形に犯されているぅ……変な気分」
 響子に抽送をしている男体人形から少し離れた場所に座っている、女体姫人形の股間に彫られた女陰から、樹液のような汁が染み出てきて。
 女体姫人形のうつ向いた目から、涙のような滴が頬から顎先を伝わり落ちた。

 腰を動かしている男体人形の目からも、透明な液体が染み出て、木製チ●コの先端にある切れ目からは白濁の汁が響子の膣内に迸った。
 男体若武者人形が、白い汁を放出するのと同時に操っていた『犬頭華京』も
「うッ……おじゃる」と呻いて射精した。操り糸の切れた男体人形は、響子の上に抱えられるように重なった。

 黒子たちが、男体若武者人形を響子から引き離し。女体姫人形と一緒に牛車の中にもどす。
 華京が広げた扇子を振りながら言った。
「気持ち良かったでおじゃる……麿の方が先にイッてしまったので負けでおじゃるな……潔く負けを認めて撤退するでおじゃる」
 そう言い残して、華京は牛車で去っていった……『犬頭華京』やや早漏気味で……撤退。



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