【エロ隊長】対【メカ隊長】@

【ファースト会場】リングサイド席……軍医タコの特別な計らいで、リング近くの特等席に座る響子が興奮気味に言った。
「いいんですか? こんな間近で他人のエッチを見ていても……すごく興奮します、はぁはぁはぁ」
「リングの上で抜き挿しされている箇所も、この席ならバッチリ見えますからね」
 響子が巨大モニターに映し出されている、各試合会場の組合わせを見て軍医タコに質問する。
「それぞれの会場で試合する選手は、三人づつなんですね?」
「最初に二者が試合をして、勝った方が残った一者と勝負します」
「それだと不公平になりませんか?」
「二者が闘っている間、残り一者はその闘いを見ながらオナニーをしなければならない……という試合規定がありますから、多少は不公平さは体力的に軽減されると思います……たぶん」
「観客のあたしたちも客席でオナニーしてもいいんですか?」
「もちろんです、遠慮なく激しく手を動かしてください」
 軍医タコと響子がそんな会話をしていると、雲に乗ったタコ仙人がやって来て言った。
「ヨシタコのエロ選手〔エロ戦士〕は、まだ現れんのか?」
「すでに、こちらに向かっているはずです……まさか、第一試合になるとは思わなかったので、少しだけ遅れているのかも知れません」
「そうか、開催宇宙側としては不戦敗だけは避けねばならん……到着次第、試合を開始するぞ。試合開始時間までには到着するんじゃろうな?」
「たぶん……電車が遅れなければ」
「電車だと?」
「銀河鉄道に乗ってきます……ロマンチックでしょう」
「うぅんむむ」
 タコ仙人はリングの自コーナー下にいる、隊長タコをチラッ見した。
 頭にアンテナが刺さった隊長タコは。
「軍医バンザーイ! 軍医最高!」と、叫んでいる。
 首を横に振るタコ仙人。
「ダメだこりゃ……情けないが、ヨシタコは軍医一族には一生勝てない」
 リングの上ではメカ隊長と、その傍らに立つ灰色のフード付きマントで容姿を隠したエロ選手が立っていた。
 エロ隊長が言った。
「メカメカ……これは、ワタシの不戦勝決定ですかな……メカメカ」
 その時、会場上空をご都合主義で銀河鉄道○○○が通過して、列車から一人のOL女がリングの上に飛び降りてきた。
 リングに着地したOL女が、ゆっくりと顔を上げて言った。
「お待たせしました……ヒロインは少し遅れて現れる、みなさまはじめまして……軍医さんに頼まれてやってきた、エロ隊長側のエロ戦士です」
 スクッとリングに立ち上がった女の制服が千切れ飛んで全裸になる。
 全裸女が言った。
姓は『魔我』名は『マッガー』……『魔我マッガー』でっす

 会場内にどよめきが起こる、小声で響子が軍医タコに質問する。
「有名な方なんですか?」
「伝説の性の魔王裸女で痴女……魔我マッガー、探し出すのに苦労しました」
 魔我の出現にガタガタと震えるメカ隊長。
「そ、そ、そ、そんなのちっとも怖くな、な、ないんだメカ……こっちの戦士も出すんだメカメカ」
 メカ隊長の隣に立つ人物がフード付きマントを勢い良く剥ぎ捨てる。
 マントの下から半生身の機械生命体の女体が出現した。
 首から下を赤銀色の生体メタルで被われたボディー……片方の生乳房と、ヘソ穴周辺の腹部、恥丘から続く陰部、ヒップの二つの山と、背中の真ん中までが背中開きドレスのように生身で露出している女だった。
 露出している片方の乳房は内側からの、機械の力でグニュグニュと動いていた。
 驚いた響子が軍医タコに尋ねる。
「アレって、あたしに憑依していた大王イカ星の半生身機械生命体≠フ女の子じゃ? あっ、でも体色とか細かい部分が若干違っているみたいな?」
「多元宇宙のメカ隊長に作られた『半生身機械生命体』です……どうやらメカ隊長を神と崇めて従っているみたいですね」
 メカ隊長宇宙の、半生身機械生命体少女が自己紹介をする。
「ガガガ……あたしはメカ隊長さまに作られた、忠実な下僕……名前は『機希』〔きき〕……メカ隊長さまの勝利のために、この肉体を捧げます……ガガガ」
 立っている機希の股間から、飴色のオイルのような愛液が滴り落ちた。
 魔我が振り返って軍医タコに尋ねる。
「あたしの相手はアレですか? あの機械ラブドール人形をイカせればいいんですか?」
「はい、どちらかが男性性器に類似するモノを体に付けて……ジャンケンで負けた方がチ●コ付けです」



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