八忍剣士の妨害B

 翌朝、天善の館……朝食を終えた、九十郎は館の部屋で茶をすすり、くつろいでいた。
 九十郎の前には向かい合って正座した、銀色の宇宙人顔の薬乳天善が同じよう茶をすすっていた。
 天善が九十郎に訊ねる。
「やはり、どうあっても、タ●リ神捕獲の妨害をやめることはできませんか」
「たとえ、天善どのの頼みでもこればかりは譲れません。里見家を守る八忍剣士として……」
 襖〔ふすま〕を取り払われ、繋がり部屋となった隣部屋には、軍医タコ一行と裸で幻之介とクチュクチュ朝セックスをしている母朧女。
 それと、陥落して全裸で畳の上に横たわり朝オナニー〔体にはあまり良くは無い〕をしている、イ・ヌイージと。天井に頭がつかえた大男の間毛犬吉がいた。
 軍医タコが食後の紅茶を味わっていると、八忍剣士の一人……『犬頭華京』が九十郎の居る部屋に現れ、軍医タコの部屋の方に話しかけてきた。

「今日も、化け猪捕獲に出掛けるでおじゃるか?」
「そのつもりです……母朧女のセックスが終了したら、向かう予定です」
「麿〔まろ〕も同行したいでおじゃる……麿の牛車は歩みが遅いので、先に待ち伏せは無理でおじゃるから」
 軍医タコと一緒に紅茶を飲んでいた、尻目と響子は華京の同行を願う言葉にキョトンとした。


 数時間後……牛車に乗った『犬頭華京』を加えて、軍医タコ一行は過去にタ●リ神の目撃があった場所に向かっていた。
 牛車の中には華京が乗り、牛車の周囲には黒い布で顔を隠した数名の黒子が並歩している。
 並び歩いている響子が、牛車の中を覗き、華京に質問する。
「牛車の中に乗せられている。その、白い布が被せられたモノはなんですか?」
「麿の技に必要な道具でおじゃる……なにしろ麿が使う傀儡の技は大掛かりで、おじゃるからのぅ」
「そうですか……」
 響子は、妨害目的の八忍剣士と一緒に目的地に向かうことに、違和感を感じた。
 牛車の歩みに合わせて移動したので、目撃地点に到着した頃には昼近くになっていた。
 過去に、タ●リ神猪が現れた場所は小高い丘の上に生えている『忍び桜』の樹の下だった。
 通年を通して、桜の花が満開の『忍び桜』の下では今日も花見客や観光客が訪れて賑わっていた。
 母朧女が清掃されて、山のように集積されている桜の花ビラを指差して言った。
「以前、あの桜の散り山の中で昼寝していた、タ●リ神がいたのよ……罠を仕掛けておけば、捕まるかもね」
 下忍たちが猪の体をバネ式の金具で押さえ捕まえるための、巨大な〔※1〕バネ式ネズミ捕りの罠を仕掛ける。
 仕掛けた餌を猪が引っ張り取れば、留め具が外れ板の上でП型をした金属棒が、バチンッとバネ跳ねして猪の体を板と金属棒で挟み込み、捕らえる仕組みだ……ちなみに、誤って人間が挟まれれば大変危険な威力がある。

 仕掛け終わった罠を見て、抹茶をすすっていた華京が言った。
「原始的な罠でおじゃるな……知能が高く学習能力がある、クマネズミには無効の罠でおじゃる……それでは、麿の相手をするのは男でおじゃるか? 女でおじゃるか? 麿に勝ったら邪魔はやめるでおじゃる……誰が、まぐわい〔セックス〕合戦の相手をするでおじゃるか?」

 軍医タコは、触手ビキニ・アーマーの響子を指名する。響子は驚いた様子で自分を指差す。
「えっ? あたしですか……忍者を相手にエッチを?」
「そうです、響子です……母朧女さんは忙しいみたいですから」
 見ると母朧女は、タ●リ神を誘き寄せるエサとして、バネ式ネズミ取りの前で下半身露出の開脚座りをして、指で押し開いた性器から淫汁の匂いを風に乗せて流していた。
 軍医タコが響子に言った。
「響子は、操られていますから……どんなセックスも拒否できないはずです」
 軍医タコの言葉で、響子の操られモードにスイッチが入る。
「ハァハァハァ……はい、響子は操られて強制的にセックスをやらされちゃいます……ハァハァハァ」
 興奮した響子のアーマーが、軍医タコが持っているコントローラーで脱衣されて地面にガシャガシャと落ちる。



〔※1〕どういうモノか分からない人は検索で



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あきゅろす。
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