タコ星の【落語人間】C

 第三落語人間マ●コ池』

 次の部屋に向かう廊下で、落語淫霊の響子が軍医タコに言った。
「最後の落語人間は、少しややこしいんや……ケチで妄想癖が強いと、思い込まされとる女や……自分の妄想を他人に見せるコトができる特殊能力があるんや」
※1脳の特殊な部位を電気刺激すると幻を見るというアレですか? おもしろそうですね、他人の妄想の幻覚を楽しみますか」
 襖〔ふすま〕を開けると、そこに全裸の女が仰向けで股を広げた格好で横たわっていた。
 なぜか女のヘソからは桜の花を咲かせた木の作り物が差し込まれている。
 落語人間の淫霊が説明する。
「あの女は、食べたサクランボの種を吐き出すのがもったいなくて、そのまま飲み込んだ結果。
腹の中で種が発芽してヘソから桜の木が生えてきたと思い込んどるんや」
 落語人間の淫霊が『ケチ女』に話しかける。
「どないな、感じや? ヘソから桜の木が生えとんのは」

「ムズムズして変な感じ……最近は腹っぱの満開桜の噂を聞きつけた連中が、花見に来て騒がしくて困る……木の周りに柵でも作って花見客を遠ざけようとも思っている……ほら、今日もまた騒がしい花見客がヘソ桜に来た」
 ヘソ桜に男女の小人のような幻が現れ。それはやがて、軍医タコたちの目にもはっきりと見えるようになった。
 裸で横たわる女の腹で花見がはじまる。
 ヘソの周辺で騒ぐ小人たちに、ケチ女は顔をしかめる。
「あぁ、毎回うるさいったらありゃしない……こらっ、腹の上から畳に立ちションするな! あっ、バカップルが桜の木の蔭で野外セックスおっぱじめやがった!?」
 ヘソ桜から離れた二つの胸山にも、トレッキングで登る者が現れた。
 胸に向かって怒鳴る『ケチ女』
「こらぁ、人の胸を登るな! あたしの胸は高尾山じゃない!! 右の乳首に積み石と祠〔ほこら〕を、許可なしで勝手に置くな!!」
 あまりにもヘソ桜周辺が昼夜を問わずに騒がしいのに怒った『ケチ女』は、ついにヘソの桜を引き抜いてしまった。

「ふぅ……これで、静かになる」
 と、思ったのもつかの間……今度はヘソの穴から温泉が湧き出てきて、また温泉客でヘソ温泉は騒がしくなった。
「あちっ、あちっ、源泉掛け流しだから、あちぃぃ……こらぁ、バカップルいくら混浴だからって夜中に、人のヘソ湯でセックスするな!」
 また怒った『ケチ女』は、ヘソに詰め物をして温泉源を止めてしまった。
「ふぅ……これでやっと静かに……」
 と、思って頭を少し上げて恥丘の方を見ると、温泉の湿気が流れた恥丘の恥毛の中に。
 いつの間にかキノコが生えて、キノコ狩りを楽しむ者たちが丘に入って騒いでいた。
「うわぁ!? 恥丘に雑キノコが生えた!?
 怒った『ケチ女』は恥丘をカミソリでツルツルに剃ってしまった。
「これでもう、キノコは生えないだろう」
 キノコの季節が終わり、左の乳房に雪が積もると。
 ウィンタースポーツを楽しむ者たちが現れ『ケチ女』の左胸では、スノーボード大会やナイトゲレンデスキーで昼夜を問わず騒がしい日々が続いた。
「もういやぁぁ……死にたい」
 すっかり、精神的に参ってしまった『ケチ女』は、銀牙の協力で頭の方に爪先を近づけて。
 恥部が天井を向く※2『まんぐり返し』の体位にしてもらい。マ●コの溝を指で左右にクパッと引っ張り開いた。

 やがて開いたマ●コに雨水が溜まり池になると、ボウフラが湧き。ボウフラを食べるフナやコイの魚が湧き、釣り人やマ●コの池にボートを浮かべて楽しむ者たちが集まり。
 また、騒がしくなった。
「もうっ、自殺しようと雨水溜めたのに……こうなったら、自分も池で泳いで楽しんじゃえ」
 ケチ女は、自分のマ●コに頭から飛び込んでマ●コを楽しんだ。



[前戯へ][後戯へ]

25/34ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!