タコ星の【落語人間】@ 恒星で犯された秋

 大王イカ星……イカ宮殿。逆行シルエットのイカ大王は軍医タコ一行の航路予想図を見ながら、しゃがれた声で笑った。
《ひゃひゃひゃ……残すは『タコ星』と『クラゲ星』のみだわい、その次がいよいよ『大王イカ星』……罠は仕掛けた、あとはその罠にタコが引っ掛かるのを待つのみ》
 イカ大王の眉間で軍医イカに作らせた『裸族人類の力を封じる首輪』の試作品が光るのが見えた。
《万が一、儂に歯向かってくる裸族人類がいても……この首輪さえあれば、捻り潰せるわい。ひょひょひょ》

 イカ大王は近くに立つ青銀メタリックの機械体で、生身の乳房と性器部分だけが露出した『半生身機械生命体少女』の性器はトロトロに濡れ……乳首は勃起していた。
 感情の無い目で前方を見ている少女の手は、無意識に胸と性器に伸びてオナニーらしきコトをはじめていた。

 ストーリー時間はスッポン星の【脱皮人間】くらいまでもどる。
 リアルタコ型宇宙船を追い越して、大王イカ星と、クラゲ星に先に到着していた紫音と秋。
 大王イカ星でイカ大王に軍医イカと一緒に会った紫音は、しばらくして秋をクラゲ星の恒星の引力圏に恥骨振動で呼び出した。
 巨大恒星のプロミネンスが間近に見える場所で、コウモリ翼の紫音と三角翼飛行生物が背中にくっついた、男女一体型裸族人類の秋が全裸で向き合っていた。
 女秋が紫音に、いつもの抑揚が無い口調で訊ねる。
「シークレットな恥骨通信回路で呼び出した用件はなんだ? 望み通りに女の姿で来てやったぞ」
 恒星の炎に照らされる秋の顔を紫音は、複雑な表情で見ながら言った。
「イカ大王からある指示を受けた……イカは神、逆らうコトはできない」
「どんな指示を?」「それはだな」
 秋に接近する紫音。腕を前に出せば抱き寄せてキスができるほどの距離まで近づいた紫音は、秋の腰に手を回して引き寄せた。
 恥骨が肉を通して触れ合う。
「なんのマネだ……うぐッ」
 紫音は、いきなりお腹の袋から引っ張り出した、金属製の首輪を秋の首にハメる。
「ち、力が……男の姿に変われない!?」
 紫音が言った。
秋、おまえを犯す……しばらく女の姿でいろ」
「いったい何を言って? うわぁぁぁ!」
 紫音は秋を、恒星の炎の海に向かって急降下で押し倒した。
 秋の背中についていた、三角翼の飛行生物が熱さに耐えきれず秋から離脱する。
 紫音は、秋を溶鉱炉の海に押さえつけながら、たぎるチ●コを秋の膣穴に挿入して炎の抽送を開始した。
 ズキッ……ズコッズコッ、炎の中で抜き挿しされるチ●コ
「や、やめろ! イカ臭いチ●コを抜け! ひいぃぃ!」
 秋は恒星の炎の海で、紫音に犯された。
 秋を犯し終わった紫音は、しばらく溶鉱炉の海にぐったりと横たわる秋を眺めてから思案した。
(また、リアルタコ型母船の後方へ密かにもどって、裸族人類の女たちを順番に犯してこないといけないな……面倒くさい、蘭花だけは最後に中間地点の星近くで犯すように指示されたが……イカ神さまに相談して何かいい手を考えるか)
 背中のコウモリ羽を羽ばたかせて、紫音は恒星から飛び立った。



[前戯へ][後戯へ]

22/34ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!