寄り道星『惑星リラ』の【???人間】Aラスト

 よく見ると、膝立ち姿勢で責めている側の女の恥毛が繁っている股間部分……男性でいえばチ●コが生えている位置から、腸のような筒状の器官が出ていて、四つ這いになった女のア●ルに挿入されていた。
 二人の女は、興奮した様子で。
「人前で全裸……ハァハァハァ……恥ずかしい、ハァハァ」
 と、激しく喘いでいた。
 リラ博士の説明がはじまる。
「あの二人は人間のゲノムを編集して、試作品で作ってみた【お尻産卵人間】だ……裸でいるコトを強く意識させて、性欲と同じレベルに羞恥心を特化させた」
【お尻産卵人間】は「人前で裸……人前で全裸……ハァハァハァ」と、喘ぎながら腰を振っている。
 軍医タコがリラ博士に質問する。
「お尻産卵というのは肛門に産卵管を挿して、直腸内に何かを産みつけるのですか?」
「一応、カエルの卵塊にしてみた……ゼリー状のカエルの卵を、責め側の女が気に入った美尻の女のお尻に産みつける……鶏卵では当たり前過ぎて面白くないと思ったのと、排泄器官の負担を考えてア●ルからオタマジャクシが出てくるようにしてみたが……かえってエグいだけの、意味不明なゲノム編集人間になってしまった……勢いで作ってはみたが【お尻産卵人間】の存在意義が今一歩はっきりしない」
 壁を元の不可視状態にもどしてから、リラ博士が言った。
「ところで、以前ブラックホールに吸い込まれたご老体が、どうやって脱出できたのかわからないが、もどってきているぞ
 軍医タコは特に驚いた様子もなく呟く。
「ほうっ、創造主が……ですか」
「少し前に訪ねてきて、腐れ縁だからと一緒にお茶を飲んで談笑をしていたら。ひょんなコトからタコさんの『どこでもホール』メンテナンス期の話しに発展してな、プチどこでもホールしか使えない状態だと話したら。何かを思案した後に『巨大イカ型メカ』を造ってくれと言って、その場で落書き設計図を描いた……両目の間に操縦席があるイカメカだが、あんなもん何に使うのやら」
「そうでしたか、創造主が巨大イカメカを……それは、それは」
 軍医タコは、リーがトレイに乗せて運んできた紅茶を味わった。


〜寄り道星『惑星リラ』の【お尻産卵人間】〜おわり



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