イヌ・ブタ合同星の【マゾ人間】@

 軍医タコたちの次の目的地は『イヌ・ブタ合同開発星』の【マゾ人間】だった。
 軍医タコが到着前の知識として、尻目に講義する。
「イヌ・ブタの合同開発星は、イヌ型宇宙人とブタ型宇宙人の有志が出資して、人間改良を行っている小惑星で。
イヌ母星の『人間パピーミル』『人間ブリーダー』ブタ母星の『配給用人間飼育』とは無関係です……母星の方には不満や未練を持った淫霊はいないそうです」
 驚いた尻目が質問する。
「『配給用人間飼育』って、食用人間ですか? 食べるんですか人間を?」
「まさか、ブタ型宇宙人は人間を孕ませて分娩させるコトが幸せなんです、人間から人間が生まれてくる瞬間がブタ型宇宙人は大好きなのです。
繁殖させた人間は、他の動物星に無償で提供しています」
「イヌ型宇宙人の『人間パピーミル』と『人間ブリーダー』の目的は?」
「彼らは鑑賞用人間や愛玩用人間の品種改良繁殖を楽しんでいます……美男美女の交配を繰り返させて、美しい容姿の中型本〔モデル〕人間を作り出したり……小柄な愛らしい男女の交配を繰り返して、可愛らしい小型〔アイドル〕人間や……たくましい筋肉質の男女の交配を繰り返して、大型〔プロレスラー・ボディビルダー〕人間を作ったりして楽しんでいます」
 淫霊が憑依した響子が、床にM字開脚で座り。
 洗浄して消毒したディルドーを、再び膣穴に押し込みながら言った。
「イヌ・ブタ合同星には不満と未練を持った淫霊がいて、成仏したがっている」
 軍医タコ一行は着陸艇で星に降り立った、星では裸身にフード付きスタジアムジャンパーを着た、ブタ側裸族人類で小柄で童顔・巨根の『種男のディロック』が着陸地点の草原で待っていた。 女の骨格に男の肉付けをされたディロックが、軽く握った巨根を回しながら言った。
「この星の案内は、ボクがするんだね……ついて来るんだね」
 ディロックに案内されたのは、草原にある畜舎と併設された半円形に柵で区切られた場所だった。
 柵の中には、ムームーのような頭からすぐに脱げる、衣服を着た【マゾ人間】たちが群がっていて。
 柵の外側には、メンズスーツ姿で直立した、シベリアンハスキー系のイヌ型宇宙人と。
 Tシャツと半パン姿で直立した、太った白ブタタイプのブタ型宇宙人が立っていた。
 ブタ型宇宙人が言った。
「我ら二人がこの星の、イヌとブタの代表だブヒッ」
 イヌ型宇宙人が言った。
「我らの日頃の研究成果をお見せしようガルゥゥ」
 マゾ人間たちが、ハァハァと興奮しながら、イヌ型宇宙人とブタ型宇宙人の方に寄ってきて言った。
「ハァハァハァ……おイヌさま、おブタさま……今日もわたしたちマゾ人間を、汚い言葉で罵ってください……ハァハァハァ」
家畜のクセに服着ているんじゃないブヒィ……脱げブヒッ!」
「ハァハァハァ……はい、おブタさま」
 興奮したマゾ人間たちは、ムームーを脱いで下着姿になる。
 ブタ型宇宙人が続けて命令する。
「下着をつけた家畜なんて変だブヒッ……裸になるブヒッ
 腰を屈めたマゾ人間たちが、下着の縁に手をかける。
「ハァハァ……はい……パンツ脱いで全裸になります
 マゾ人間たちは次々と裸になった。
 イヌ型宇宙人が次の命令を出す。
「ペットがご主人様と同等に、立って歩いてんじゃねぇガルゥゥ! 四つ這いになれガルゥゥ」
 裸のマゾ人間たちは、次々と四つ這いになる。
「ハァハァハァ……四つ這いになりました……あたしたちは、おイヌさま、おブタさまに改良された。加虐されると快感が増す、いやらしい変態【マゾ人間】です……ハァハァハァ」
「家畜が人の言葉を話すなブウゥ!」
「ペットが人語を話すなガルゥゥ!」
「ブウブウ、ワンワン」
 裸で四つ這いになって、イヌやブタから罵られる【マゾ人間】たち……変態だった。


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あきゅろす。
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