寄り道星、カエル星の【???人間】A

 逆行シルエットのイカ大王は、無表情で立っている、半生身の機械生命体少女の股間と乳房を横目で確認する。 青銀色のメタリックな体に不釣り合いに露出した、性器は濡れ、乳首は勃起している。
 イカ大王から、聞き覚えがある老人のしがれた笑い声が聞こえてきた。
《ひょひょひょ……タコ母船に、肉体と分離させて潜り込ませて着衣人類の女に憑依させた淫霊も、興奮しているようだわい……リベンジの日は近い》

 軍医タコ一行は、カエル型宇宙人とウサギ型宇宙人が、共存している惑星に降り立った。
 惑星では、等身で二足歩行するカエル型宇宙人の行司の前で。
 後ろ足で立ち上がった、カエル型宇宙人とウサギ型宇宙人が相撲をしている。
 地面に丸く縄を置いただけの土俵の近くでは、ウサギたちが臼〔うす〕と杵〔きね〕で餅をついていた。
 相撲をしているカエルとウサギを見て尻目がボソッと。
「鳥獣戯画?」と、呟く声が聞こえた。
 軍医タコに気づいた、一体のカエル型宇宙人が話しかけてきた。
「ゲロッ……何か用かゲロッ」
 軍医タコが小惑星を訪れた理由を説明すると、カエル型宇宙人は困ったような顔をした。
「淫霊を成仏させる旅かケロッ……このカエル・ウサギ星に、そんなエロ人間が……あっ! 人間の改良した女一体と男数体がいたケロッ
 カエル型宇宙人と軍医タコが会話をしているところに、ウサギ型宇宙人もやってきた。
「別惑星からの、お客さんかピョンピョン」
 カエル型宇宙人がウサギ型宇宙人に、事情を説明してから言った。
「改良した人間の女と男たちを連れてきて欲しいケロッ」
「わかったピョン……未練を持った着衣人類の淫霊がいるかどうかは知らないピョン、連れてくるピョン」 
 しばらくして、首輪をされて鎖で連結された裸の美少女と続く裸の男数人がウサギ型宇宙人に鎖を引っ張られてやってきた。
 ウサギ型宇宙人が言った。
「ウサギ小屋から連れてきたピョン……発情しているから、小屋の中でヤリまくりだったビョン
 先頭の裸の美少女は、背中の真ん中で黒髪を切り揃え、ウズウズする股間を両手で隠し押さえて「ハァハァハァ」呼吸が荒かった。

 カエル型宇宙人が説明する。
※註『地球人強制進化プロジェクト』の方針で支給された、人間の体をいじくったケロッ……ウサギ型宇宙人との共同開発だゲロッ」
「女の方にはウサギの強い性欲を移植したピョン……朝から晩まで発情しっぱなしだピョン……でも、こんな外来生物が増えて食料不足になったら困るから。今は交尾可能でも繁殖能力はなしにしてあるピョン」
 軍医タコが地面に直接膝抱え座りをしている淫霊響子に、未練を持っていて成仏できない淫霊が近くに居るか聞いてみた。淫霊が響子の口で答える。
「この星には……成仏できない淫霊は……誰もいない」
 膝抱えで座っている淫霊憑依の響子は、そう言ってマ●コに突っ込んだ一回り太いディルドーをヒクヒクさせた。
 尻目が内心、じゃあどうして連れてきた……といった顔をする。
 軍医タコが、カエル型宇宙人とウサギ型宇宙人に言った。
「どんな風に、人間が改良されているのか見せていただけませんか」
「お安いご用だケロッ。おい、改良した人間の女……口の端を左右に指で引っ張ってみせるケロッ
「はい……こうですか……クパァ」
 美少女が口の両端に指を引っ掛けて左右に引くと……耳の近くまで、口の切れ目が裂けて広がり奥歯が見えた。
 切り口の上下から粘液のツララ柱が口の中に滴る……。尻目がボソッと。
「口裂き女?」と呟く声が聞こえた。
 カエル型宇宙人が言った。
「人間はカエルに比べて口が小さすぎるゲロッ……だから大きくして、三本くらいチ●コを同時に、しゃぶるコトができる『大口フェラチオ人間』にしてみたケロッ」


※註・大量に(真)地球人を拉致したり繁殖させて増やすのとは別に、数体の人間が強制進化推進委員会の方から星に実験用に支給される場合もあります……まぁ、地方に「一億円あげるから地域活性のために自由に使え!」みたいなもんですね


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