キノコ星の【ラブドール人間】@

 訝りながらもイカ大王に一礼した紫音と軍医イカは、謁見の間を出た。
 宮殿の通路を歩きながら並んで歩く、軍医イカが言った。
「てっきり、軍医タコ一行が最後に訪れる『大王イカ星』の案内をさせるために、紫音を呼んだと思って自分は紫音に連絡したであります……それがまさか、裸族人類の女性たちを紫音に犯させる命令をイカ大王さまが……以下略」
 イカ側宇宙人には現在、隊長イカの役職は不在で。隊長イカの役目はイカ大王が行っている。
「少し前に体調が悪いと漏らしていた、イカ大王さまは慈悲深く穏和な性格でイカ民の幸せを一番に考える尊王であったであります……ある日を境に変わってしまった……以下略」 紫音が軍医イカに訊ねる。
「イカ神二号さま、イカ大王さまの近くにいた。あの初めて見る少女は?」
「少し前に大王さまの依頼で、作成した半分生身の機械生命体人類であります……あの一体しか作れなかったであります。なぜ、大王さまが新たな人類に興味を持ったのかは不明で……以下略」
 軍医イカと紫音が通路を歩いていると、裸身の上半身に迷彩模様の袖無しベストを着た、金髪小柄のイカ側裸族人類女性『ミリータ』が現れた。
 ミリータが紫音に言った。
「紫音の恥骨振動からイカ大王さまと、紫音の会話を傍受した……裸族人類の女を犯すんだろう
 そう言うとミリータは、床の上に仰向けになって股を開いた。
「あたしも、イカ側裸族人類の女だ……最初にイカの忠義を示して、あたしを犯せ! 二代目紫音!」
 紫音は、ミリータに重なると、そのままミリータを犯した。
 ズプッ、ズヂャズチャ。
「うッ! 紫音のチ●コが入ってきた……犯されている」

 その頃……宇宙空間を進む、リアルタコ型母船の中で尻目に軍医タコが言った。
「次の目的地は【男性性器型菌類宇宙人】キノコの星です……そこでも人類の改良が行われています」
「男性性器型菌類?」
陰茎の形をした、キノコ宇宙人のコトです……別の星には女陰型に進化した菌類宇宙人もいます」
 椅子に座って、マ●コにディルドーを入れたり出したりして遊んでいる、裸の憑依響子が言った。
「その星の淫霊と、成仏できない未練がなんなのかオレは知っている……星に到着したら、この体から一時的に抜けるからエッチで使ってくれ……チ●コキノコの星で改良された人間は工場で製造される【ラブドール人間】だ」
 軍医タコたち一行は、チ●コキノコの星に降り立った。
 地表は等身の肌色をした、無数のチ●コで埋め尽くされていた。
 尻目が言った。
「タコ型の小型艇で着陸した時に、少しチ●コ折れちゃいましたね」
「これだけ密集していると、多少の犠牲はしかたがないです……キノコ型宇宙人の本体は地中に広がる菌糸ですから、着陸時のチ●コキノコ破壊は、特に怒っていないみたいですが……一応は謝っておきましょう」
 着陸艇から降りた軍医タコは、近くにあった目立つ巨根チ●コキノコに向かって、深々と一礼する。
 亀頭が滑る松茸のような、巨木並みのキノコの根元には陰毛に似た黒いコケが疎らに生えたキン●マのような二つの塊があった。
 軍医タコが、カリが張ったチ●コキノコを見上げて言った。
「お久しぶりです……着陸の際に、お仲間のチ●コを潰してしまって申し訳ない、お詫びします」
 軍医タコの言葉を受けて、松茸チ●コの先端にある切り口から、ドクドクと透明な粘液が溢れてきた──性器キノコ型宇宙人は、染み出す粘液と臭いでコミュニケーションをする。
 軍医タコが言った。
「地中にある本体の菌糸は、さほど傷ついていないので気にしなくて良いそうです……我々がキノコ星に来た目的は知っているので『ラブドール人間』の製造工場と、『ラブドール人間』を住まわせている村に案内してくれるそうです」
 チ●コキノコの林が左右に倒れ、人間工場へ続く道が現れ軍医タコ一行を導いた。

 工場の中は無人で天井や壁に白い菌糸が血管のように広がり、工場の随所に大小のチ●コキノコが従業員のように生えていた。
 工場はオートメーション化されていて、流れるベルトコンベアーの上に製造された裸の男女が横たわって乗っていた。



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あきゅろす。
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